政府は来月初めにも20兆円規模の経済対策を決定し、景気を下支えする方針だ。24日に中国・成都で閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議で各国は、世界経済の下振れリスクに対し、政策を総動員して影響を阻止する必要性を共有した。英国のEU離脱問題や、中国経済の減速などの火種はくすぶったままだ。今後は財政出動と並行して、いかに構造改革を進めるかが世界経済を支えるカギとなる。
G20は声明で「(英国のEU離脱の影響に)積極的に対処する態勢を整えている」として、市場の不安を解消する姿勢を打ち出した。ただ離脱交渉が長期化すれば英国や欧州に加え、貿易相手の中国の経済を下押しし、世界に悪影響を及ぼす。
欧州には別の懸念もある。イタリアでは銀行の不良債権問題が表面化したが、29日に公表されるEU域内銀行への健全性検査(ストレステスト)の結果次第では、欧州発の金融危機が起きる恐れもある。