「遺族にも現金」 日本国内の反発必至 元慰安婦支援財団発足で日本政府が抱える課題 (1/2ページ)

2016.7.28 22:32

米カリフォルニア州グランデール市で韓国系団体によって設置された慰安婦像。韓国の「夷をもって夷を制す」戦術は活発に展開されている
米カリフォルニア州グランデール市で韓国系団体によって設置された慰安婦像。韓国の「夷をもって夷を制す」戦術は活発に展開されている【拡大】

  • 「和解・癒やし財団」の設立に反対し、記者会見場に乱入、警察官に連行される市民団体メンバー=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」の設立会合が開かれた建物前で抗議活動をする市民団体メンバー=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」の設立会合が開かれた建物の前で抗議行動する市民団体メンバー=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」の設立会合が開かれた建物前で抗議活動をする市民団体メンバー=28日、ソウル(共同)
  • 記者会見する「和解・癒やし財団」の金兌玄理事長=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」の初理事会後の記者会見を終え、会場の外で男に襲撃された金兌玄理事長(中央)=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」設立のための初の理事会が開かれている建物の前で抗議行動する市民団体メンバー=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」設立のための初の理事会が開かれている建物の前で抗議行動する市民団体=28日、ソウル(共同)
  • 「和解・癒やし財団」の初理事会後、記者会見する金兌玄理事長=28日、ソウル(共同)
  • 記者会見する韓国外務省報道官=28日、ソウル(共同)

 日本政府は、日韓合意に基づき韓国側が元慰安婦を支援する「和解・癒やし財団」を設立したことを受け、8月中に日韓の外務省局長級協議を開いて財団の事業内容などを協議した上で10億円の拠出に向けた調整を行う。だが、財団は元慰安婦だけでなく遺族にも現金を支給することを検討しており、ソウル日本大使館前の慰安婦像撤去のめどが立たない中での拠出には国内からの反発は必至。日本政府は難しい説明を求められそうだ。

10億円拠出時期「未定」

 岸田文雄外相は27日夜(日本時間28日午前)、訪問先の米ニューヨークで、財団設立を受けて「(日韓)それぞれが誠実に努力してきた結果だ」と指摘し、「引き続き韓国と連携し、合意の履行に努力したい」と述べた。

 菅義偉官房長官も28日の記者会見で「日韓両政府が合意を責任をもって実施することが重要だ」と強調した。一方、財団運営費の原資となる10億円の拠出時期については「未定だ」と述べるにとどめた。

 政府は外務省局長級協議を通じ、財団が実施する事業内容が「元慰安婦の心の傷を癒やす」との趣旨に沿うか見極めた上で資金を拠出する方針だ。ただ、外務省幹部は「具体的に何をするかは韓国側が考えることだが、日本側が納得できる最低ラインもある」と予防線を張る。

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