
自民党本部で開かれた会合であいさつする稲田政調会長(奥)=28日、東京・永田町【拡大】
■外国人観光客4000万人に
≪インフラ整備≫
中長期的な経済成長を目指す「21世紀型のインフラ整備」は、5本柱だ。
まず、4年後の目標とする「外国人観光客4000万人時代」を目指し、大型クルーズ船が入る港湾整備などを推進。東京五輪・パラリンピックを前に、首都圏の空港機能も強化する。
「攻めの農林水産業」に向けては、加工施設の整備や通関手続きの簡素化などで輸出額1兆円を目指す。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)発効を前に、次世代の担い手育成や農地の大区画化も進める。
「リニア中央新幹線」は2045年予定の名古屋-大阪間開業を最大8年前倒しするため、JR東海への財政投融資を実施。マイナス金利状況を活用する。
このほか、介護現場へのロボット導入や人工知能の研究拠点整備など「生産性向上」を加速。
日本企業による鉄道などの「インフラ輸出」への支援も強める。