つい先月の話だが、夏の夕立のように、サーッと参院選と都知事選が終わった。
前者は、表面的には官邸の思惑どおりの与党圧勝だが、先月の本コラムでも述べた通り、激戦区の勝敗などを見るに、実質的には、野党もかなり健闘した。
後者では、自民党の小池百合子氏が勝利を収めた。官邸・党執行部・都連は、度胸満点の小池女史に終始翻弄され大敗北を喫したと言っていい。約4年前の党総裁選挙で、安倍晋三氏に敗れた石破茂氏を支持した小池氏は、女性活用の掛け声にもかかわらず、主要ポストに就けずに不遇をかこっていたが、さすがの勝負勘で面目を取り戻した。
折しも、金融緩和策が限界を露呈し始め、円は1ドル=100円近くに高止まり、1年前には2万円超だった株価は1万5000~1万6000円台に低迷してアベノミクス終焉(しゅうえん)論がささやかれる中、主要閣僚以外の人事が一新されて新内閣がスタートした。新たな経済対策・働き方改革など、威勢は良いが、流れを一変させる勢いはない。
最近の政治動向をごく簡単に整理すると右の通りだが、思い切った打ち手が見えずに停滞感が漂う安倍政権に比して、いやが上にも小池都政への期待が高まる。都のため、ひいては国のため、国会議員出身の小池氏はいかなる手を打つべきか。