
内閣府の公表値と日銀試算とでは実質GDP成長率は少なからず異なる【拡大】
日銀内でも「企業収益が伸びたにもかかわらず、GDPがこれほど下がるだろうか」と疑問視する声が続出。住民税や法人税などの税務データを基に独自推計することにした。日銀は「企業が脱税しない限り、ほとんどの経済活動を捕捉できる」(幹部)と主張する。
実は、日銀と内閣府はこの論文をめぐって1年以上前から水面下でやり取りしたが、内閣府は「日銀が使う一部データはサンプル調査」(幹部)などと問題点を指摘し、公表に難色を示した。
また、税務情報が全て公表されるのは年度が終わってから1年3カ月後。速報性が求められる中、それまでGDPを算出できないのも弱点だ。
日銀の論文は「公式見解」ではなく、担当職員2人の「ワーキングペーパー」との位置づけだが、当然、上層部はHPでの公開を了承している。