
東日本大震災による津波で流失した映画館「岡田劇場」があった場所。「ポケモンGO」のゲーム画面では流失前の姿が再現され、ゲームの拠点に設定されている=宮城県石巻市(高橋寛次撮影、現地で撮影した画面を合成)【拡大】
「確かに(岡田劇場は)そこにあったよ。昔は人がたくさん来て、にぎわっていたんだ」。被災前の街の姿を残すポケモンGOの地図は、さながら地域の人々の記憶を紡ぐ遺産のようだ。
「ポケモンGOとの連携により、来て、見て、感じて、被災県の今を知ってほしい」
8月10日、東京都内で開かれた記者会見で、宮城県知事の村井嘉浩はこう訴えた。村井とともに壇上に並んだのは、東日本大震災と4月の熊本地震で被災した岩手県、福島県、熊本県の知事ら。米ナイアンティックの日本法人は被災地と連携し、ポケモンGOを活用した観光復興を進める。
ポケモンGOのプレーヤーは、実際に拠点の近くまで足を運ぶ必要がある。特定の地域でしか捕まえられないモンスターや、特定エリアにおける特典の付与など「地域限定」の遊び方を提供できれば、地域の集客に一定の効果が期待できる。
任天堂の関連会社で、開発に関わった株式会社「ポケモン」専務執行役員の宇都宮崇人は「都市部の人が地方に行ってみよう、と思う仕掛けを考えたい」と意気込む。