【検証 異次元緩和(上)】「綱渡り」の運営続く黒田日銀 政策見直しは「八方美人」とも (2/3ページ)

2016.9.23 08:04


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  • 日銀の新しい金融政策
  • 記者会見で記者の質問を受ける日銀の黒田東彦総裁=9月21日午後、日銀(宮川浩和撮影)

 黒田東彦総裁は今月5日の講演で、年0・1%のマイナス金利の深掘りは「まだ十分可能。コスト(副作用)をベネフィット(効果)が上回るのであれば躊躇(ちゅうちょ)すべきではない」と強調。「量」にこだわらず、「金利」を主軸にする考えをはっきりと打ち出した。

 ただ、今回の枠組み修正では、国債買い入れの柔軟化までは踏み込まず、「おおむね現状程度の買い入れペースをめどとする」との妥協案で、リフレ派の賛成を取り付けた。異を唱えたのは、マイナス金利の導入にも反対票を投じたエコノミスト出身の佐藤健裕、木内登英の両審議委員にとどまった。

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 総括的な検証ではマイナス金利の効果だけでなく、悪影響についても詳しく言及。とくに、金融機関の収益が過度に圧迫された場合、「貸し出し姿勢の消極化など金融仲介機能に悪影響を与える可能性がある」と指摘した。

 既に、市場金利の大幅な低下を受け、あるメガバンクは取引先の商社に「0%」という破格の金利で数千億円の貸し出しを始めたという。タダでお金を貸す“異常事態”に幹部は「こんなことでは稼げない」と頭を抱える。

 マイナス金利に対する金融機関の嫌悪感は根強く、日銀は今回、長期金利を上昇させる枠組み修正にとどめ、マイナス金利の深掘りを見送ることで配慮を示した形だ。

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