帰還困難区域の除染費用を国費に、300億円予算化 福島復興基本指針を閣議決定

2016.12.20 12:01

首相官邸で開かれた原子力災害対策本部会議で発言する安倍首相(右端)=20日午前
首相官邸で開かれた原子力災害対策本部会議で発言する安倍首相(右端)=20日午前【拡大】

 政府は20日、東京電力福島第1原発事故で立ち入り制限されている福島県の帰還困難区域内に整備する「特定復興拠点」の除染費用を国が負担することなどを盛り込んだ「原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針」を閣議決定した。

 安倍晋三首相は、閣議前に官邸で開いた原子力災害対策本部会議で「関係閣僚は密接に連携し、一日も早い福島の復興・再生に向け道筋を具体化してもらいたい」と指示した。

 除染費用はこれまで原則東電の負担だったが、東電が帰還困難区域の全住民への賠償を実施している経緯などを踏まえ、特定復興拠点の除染については東電に求償せずに、国の負担とする方針にした。国が前面に立って復興に取り組む姿勢を示す狙いもある。除染費用として、平成29年度予算に300億円程度を計上する方向だ。

 復興拠点は、5年後をめどに避難指示解除を目指し、除染とインフラ整備を一体的に行う。整備費用は当面、東日本大震災復興特別会計でまかなう。

 政府は、復興拠点を整備するための税制特例措置などを包含した福島復興再生特別措置法改正案を、来年の通常国会に提出する。

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