日米首脳会談 今回の目玉「ゴルフ会談」撮影NGの舞台裏 記者は“軟禁状態”に… (2/5ページ)

2017.2.12 17:23

ゴルフ場に到着したトランプ大統領と安倍晋三首相とみられる2人=11日午前、フロリダ州ジュピター(松本健吾撮影)
ゴルフ場に到着したトランプ大統領と安倍晋三首相とみられる2人=11日午前、フロリダ州ジュピター(松本健吾撮影)【拡大】

  • 安倍首相とトランプ米大統領をゴルフ場の外で待ち受ける報道陣=11日、米フロリダ州(共同)
  • 11日、米フロリダ州でゴルフを楽しみ、ハイタッチする安倍首相とトランプ米大統領(同大統領のツイッターより)
  • トランプ大統領の別荘「マーラ・ラゴ」で夕食会前に記念撮影に応じる、安倍晋三首相(中央左)、昭恵夫人(左)、トランプ大統領(中央右)、メラニア夫人(右)=11日午後、米フロリダ州パームビーチ(松本健吾撮影)【キヤノン EOS-1D X:EF24-105mm F4L IS USM】

期待を胸にアメリカへ

 2月の上旬。

 所属する写真報道局の上司に声をかけられたのが取材の始まりだ。

 「安倍首相がトランプ大統領に会いにいき、一緒にゴルフをやるらしい。これからの日米同盟を占う訪米になる可能性がある。行けるか?」。普段は海外通信社などの配信写真を使い、滅多に行く機会のない首相の外遊への同行取材だ。たまたまアメリカの報道ビザを持っていた私に声が掛かった。幸運な巡り合わせで掴んだチャンス。否が応でも力が入る。

 安倍首相とトランプ大統領は、就任後の初顔合わせ。さらにゴルフ。遡れば安倍首相の祖父、岸信介もアイゼンハワー大統領とゴルフをプレーした歴史もある。宿命のような出来事だ。トランプ大統領就任前、安倍首相は黄金のクラブを贈っていた。そのクラブでショットを打つトランプ大統領、笑顔で見守る安倍首相。日米関係の新しい一幕。間違いなく今回の訪米の目玉のシーンだ。わき上がる様々なイメージ。撮影できればカメラマン冥利に尽きる。

繰り返される「調整中」

 一方で、不安もあった。外務省によれば、通例からいけば、ホワイトハウスで行われる初日のメーンとなる首脳会談や共同記者会見は、比較的自由に取材できるとのことだった。一方、ゴルフの取材の可否については、報道担当者は「調整中」と繰り返すばかりで、ヤキモキする日々が続いた。しかし、どこか私は楽観的に捉えていた。「調整」とは、つまり、どの程度取材できるか。ティーショットなのか、コースを歩いているところなのか、最悪ゴルフを終えた後の束の間かと、つまり条件的な折り合いをつけていると、受け取っていたからだ。

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