民間活用しコンベンション施設複合化 IR時代のMICE戦略 クールジャパンの発信基地 (5/8ページ)

2017.2.22 10:50

岩屋毅衆議院議員(左)とコンベンションリンケージの平位博昭代表取締役
岩屋毅衆議院議員(左)とコンベンションリンケージの平位博昭代表取締役【拡大】

  • 雷門の前で記念撮影する外国人観光客。日本は2020年、年間4000万人の訪日外国人観光客を誘致する計画だ=今年1月、東京都台東区

 平位 そうですね。コンベンションには「誘致する」というのと「創造する」という2つアプローチがあります。このうち、これからは創造するという取り組みも強化していく必要がありそうです。『ウィンブルドン現象』という言葉は自由競争による地元勢の淘汰という否定的な用語として使われるのですが、MICE分野では全く逆の意味を持つ肯定的用語だと思います。七十数年ぶりにマレー選手が優勝するまで地元イギリスの優勝者は出なかったのですが、当然、どの国もウィンブルドンを持って帰ることはできなかったし、これからも多大な経済効果を生む世界最高峰のテニス大会であり得るでしょう。負けても勝ち続ける可能性があるのが産業、科学技術との違いです。カンヌ映画祭、ノーベル賞、ダボス会議、ハノーバーメッセ、ピラミッド、世界には多くの人工のソフト、ハードがあります。日本にも既に多く存在しますが、まだまだ宝は眠っているように思います。

 --そういった戦略を実現する上で、日本に優位性はありますか

 平位 あると思います。産業・科学技術のレベル、安全、安心、文化の深さ、魅力度、ホスピタリティー、民度など多くの点で優位性があると思います。ただ国際ビジネス都市と日本文化を特色にした観光地を同じアプローチで考えてほしくないですね。前者は効率化や利便性、規制緩和が重要ですがやればやるほど世界の大都市と変わらなくなってくる。後者は積極的なガラパゴス化も必要だと思います。また、国際会議の増加や日本のプレゼンスを上げるためには国際機関や各種団体の本部やアジア地域本部の誘致も重要です。これは安全保障の観点からも意味があると思います。たとえば、国連本部の誘致ができれば良いのですが(笑)。

アジア太平洋のハブの役割期待

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