
国内の上場リート数と時価総額【拡大】
商業地以外も郊外や地方都市の躍進が際立つ。住宅地は、全国上位10地点のうち7地点が仙台市内。工業地も、2月に延伸開業した首都圏中央連絡自動車道(圏央道)や東京外かく環状道路(外環道)沿いの物流用地が地価を牽引する。物流大手のプロロジスは「インターネット通販の市場拡大で交通結節点の需要が高い」と強調する。
郊外や地方都市の地価上昇を支えるのは「REIT」(リート)と呼ばれる不動産投資信託だ。日銀が16年に導入したマイナス金利政策で国債の利回りが低下。「地方の金融機関などが資産運用先としてリートへの投融資を積み上げてきた」(三菱UFJ信託銀行の大溝日出夫不動産鑑定士)。16年は7銘柄が新規上場、保有資産規模は前年比で約1割増の15兆5085億円に達した。
リートが最近取得を進めるのが地方都市の商業施設やホテル、物流施設で、特化型のリートも増えた。不動産サービス大手ジョーンズラングラサール(JLL)の大東雄人アソシエイトダイレクターは「都心オフィスは低利回りに加えて出物不足で、リートが投資対象として地方物件を増やしている」と分析する。