【公示地価】不動産投資信託「REIT」、郊外や地方の地価上昇支える 割安物件に照準 (3/3ページ)

2017.3.22 06:27

国内の上場リート数と時価総額
国内の上場リート数と時価総額【拡大】

 物流施設の利回りは「東京近郊ならば5%を割る」(大和ハウス工業)ものの、都心オフィスよりは1.5ポイント前後も高い。地方の商業施設も同様で、2月にノルベサを85億円で取得した野村不動産マスターファンド投資法人の想定利回りは5%だ。

 今後の選別厳しく

 不動産投資市場の拡大を成長のエンジンとする政府は、市場規模を現在の2倍に当たる30兆円とする目標を掲げるが不透明感も漂う。

 懸念材料は少なくない。JLLによると、00年以降に整備された首都圏の大型物流施設(5万平方メートル以上)の総面積は今後3年間で約1.5倍に膨れ上がるが、需要はそれを下回る見通し。地方の商業施設も人口減少で業績悪化の恐れがあり、昨年3月にも商業施設特化型のリートが所有するJR岡山駅に近い商業施設が約4.7億円の減損で売却されている。

 米国の利上げで長期金利上昇の兆しがあり、地価のピークアウトも現実味を帯びる。今回の公示地価も三大都市圏の名古屋圏が住宅地、商業地とも伸び幅が前年を下回った。ラサール不動産投資顧問の高野靖央ストラテジストは「リスクを取りにくい状況が続けば、地方物件は厳しい選別の目にさらされることになる」と警鐘を鳴らしている。(佐久間修志)

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