公示地価 埼玉の住宅地2年連続プラス 商業地・工業地は5年連続 (1/3ページ)

 国土交通省が27日に発表した平成30年公示地価(1月1日時点)で、埼玉県内の平均価格は住宅地が0・5%、商業地が1・2%、工業地が3・0%上昇し、住宅地は2年連続、商業地と工業地がそれぞれ5年連続のプラスとなった。工業地では、首都高川口線付近の川口市領家5丁目の工業団地が都心に近い大型物流拠点の需要が高まっていることもあり、全国6位の9・6%の上昇率を記録した。

 県土地水政策課によると、調査対象は計1301地点で、内訳は住宅地1033地点(1平方メートルの平均価格12万4800円)▽商業地221地点(同29万9600円)▽工業地44地点(同8万2400円)。価格が上昇したのは569地点(前年436地点)で、横ばいは404地点(同468地点)、下落は319地点(同352地点)。

 住宅地の最高価格はさいたま市浦和区高砂2-2-6が2年連続のトップで91万3千円だった。隣接街区のマンションの新規開発や道路拡張で前年よりも3万3千円上昇した。変動率は川口市大字小谷場字台1045番9が10・2%(1平方メートル当たり22万6千円)でトップ。昨秋、近隣に大型マンションが建設され、周辺道路や環境が整備された影響で上昇した。