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インディゴ、エアバス250機購入 インドLCC大手 総額260億ドル契約
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インド格安航空会社(LCC)のインディゴは、欧州航空機メーカーのエアバスから250機の航空機を購入する契約を締結した。購入するのは、同社従来比で燃費効率を15%改善した新型エンジンを搭載する狭胴型旅客機A320ネオで、1機当たりの価格は1億280万ドル(約111億1800万円)。インディゴのゴーシュ社長は総額について「支払い時点の為替相場によるが、250億~260億ドルになる」と述べた。現地紙タイムズ・オブ・インディアが報じた。
インディゴは、2006年設立の新興LCC。今年8月の国内線シェアは32.6%で首位となっており、国内30路線と国外5路線で1日500便を運航している。これまでにエアバスのA320シリーズを合計280機発注しており、うち99機が引き渡された。今回の契約は両社にとって1度の契約としては最大規模で、納入時期は18~26年となる予定だ。
ゴーシュ社長は大型契約の目的について、長期的に利用者に魅力的な価格を提供するためと説明。「一部は機材入れ替えにも回すが、大部分はまだ開拓の余地の大きいインド国内航空市場を新たに切り開く役割を担う」と述べ、今後は路線拡大にも積極的に取り組む姿勢を示した。
同国航空市場は利用者の増加やLCCの登場で競争が激化しているが、インディゴは赤字経営を続ける地場航空会社のなかで唯一、黒字経営を維持している。
昨年度(13年4月~14年3月)の最終利益は31億7000万ルピー(約55億4800万円)と、景気後退などの影響もあって前年度の78億7000万ルピーから大幅に減少したが、スパイスジェットが367億ルピー、ジェットエアウェイズが100億ルピーの赤字となるなど他の大手が苦戦を続けるなかでの黒字確保は高い評価を受けた。
世界規模の業界団体の国際航空運送協会(IATA)は、インドの年間航空機利用者数について、34年には現在よりも2億6600万人増加して3億6700万人に達すると予想する。これは中国(8億5600万人)、米国(5億5900万人)に次ぐ世界3位の増加幅だ。
最大手のインディゴがこのまま独走を続けるのか、あるいは他の航空会社が巻き返すのか。各社が熾烈(しれつ)な価格競争を展開するインド航空市場は、今後も激しいせめぎ合いが続きそうだ。 (ニューデリー支局)