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意外に読まれる「痛いニュース」 使える情報源ランキング【前編】
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新聞、雑誌、サイト、SNS、テレビ…われわれの周りには、実にさまざまな情報があふれている。あまたある情報源の中から、ビジネスパーソンはどのように有益な情報を収集しているのだろう?そこで、全国のビジネスパーソン1000人にアンケート。今、ビジネスに関する情報収集において、どんな理由で、どの媒体を使っているのか、生の声を詳しく拾ってみた。
<アンケート調査概要>
調査方法:インターネット上で実施(株式会社クロス・マーケティング)
実施期間:2012年11月13日(火)~15日(木)
調査対象:全国の20代~30代の正社員1000人
ビジネスに関する情報収集において、普段最も多く使われているのは、Yahoo!JAPANやGoogleなどの「ポータルサイト」だった。
ビジネス関連のニュースサイトが手っ取り早い情報源として上位に挙がると思われたが、ポータルサイトのTOPニュースから最新情報を得たり、「知りたい情報があれば自ら検索して探しに行く」という人が多いようだ。
次に多かったのが、テレビ。情報源としてニュース番組を挙げる声が目立った。「平日、帰宅する時間にちょうどニュース番組をやっているから」という声が多く、帰宅時間帯によって観る番組を選んでいるという声が多かった。ネットと同様、情報のタイムリーさが支持されているようだ。
3位は新聞。「紙媒体」を活用する人は減っているかと思いきや、ニュースサイトを上回った。情報の正確性、信頼性が評価されており、35.2%が活用。20代だけを切り取っても17.5%の人が「活用している」と答えた。
なお、ビジネスの情報収集において「ネットを活用していない」と答えた人は、1000人中24.2%に上り、ネット親和性が高いと思われる20代も全体の13.4%がネットを使っていなかった。
ビジネスの情報源として最も使われている「ポータルサイト」。回答者の63.9%が「Yahoo!JAPAN」を挙げた。
「トップページのニュースは、基本的に知っておかなければならないニュースがピックアップされていると思うので」(電気・電子・機械系メーカー/回路・システム設計)、「使い慣れているし、情報量が多いから」(その他業界/財務、会計、経理)、「広く浅く情報を仕入れるにはいいと思う。わかりやすく、ピックアップ欄も広くて読みやすい」(サービス系/営業、代理店営業、渉外)など、「長年使っている」「トップページのニュースをチェックしている」との声が多く聞かれた。
次点は「Google」の35.1%。「情報源に最も手っ取り早くたどりつける」(サービス系/団体職員)、「検索結果の表示が多い」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「検索以外にはポータルサイトは使わない。すぐに検索できるところがいい」(IT・通信系/運用、監視、テクニカルサポート、保持)など、その検索性の高さが支持されていた。
なお、「Yahoo!JAPAN」と「Google」の併用率は29.0%と高かった。「Yahooは主にニュースの閲覧。Googleはニュースと検索で使うことが多い」(流通・小売系/財務、会計、経理)、など、それぞれの特徴を理解し、使い分けているとの声が多かった。
3位の「MSN」も、「Yahoo!JAPAN」「Google」と併用している人が目立った。「一つにこだわらず、複数のサイトから情報を集めていきたい。特に、YahooとMSNなど、やや傾向の異なるサイトを見ている」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳)、「Yahooは使いやすいし、ほしい情報にたどり着きやすい。Googleは翻訳などの機能が便利。MSNはニュースが豊富だし、記事の内容に信頼性があるように感じる」(素材・医薬品系メーカー/化粧品、食品、香料関連)などの意見があった。
一方、33.1%の人が「使っている」と答えた「ニュースサイト」においては、票が割れた。トップは「日経電子版」の9.6%。「最新ニュースが見られるコンテンツが充実している」(電気・電子・機械系メーカー/営業、代理店営業、渉外)、「いつでもどこでも見ることができるうえ、周りも見ているので話を合わせられる」(不動産・建設系/経営企画、事業統括、新規事業開発)、「基本的な日々のニュースを把握しておくのに便利」(金融・保険系/金融関連)との声があった。
2位に挙がったのは、「痛いニュース」。続く3位の「NAVERまとめ」、4位の「ニュース2ちゃんねる」も、ユーザー参加型のニュースサイトだ。この3サイトを同時に挙げている人が多く、「くだらないニュースも堅いニュースも多く、視点が面白いから」(その他業界/技能工)、「意外な情報を得られることを期待して見る」(その他業界/運輸、配送、倉庫関連)、「サブカルチャーの内容が多く、仕事上知っておくべきことが書かれているので見ています」(IT・通信系/インターネット関連)、「新聞は購読しているが、上記サイトでは新聞には載っていないような記事や意見を読むことができるから」(サービス系/その他職種)と、一般のニュースサイトや新聞などとは違う視点を得られる情報源として、地位を確立し始めている。
なお、6位の「ITmedia」は、エンジニアの高い支持を集めた。「専門性と網羅性を兼ね備えた構成」(IT・通信系/運用、監視、テクニカルサポート、保持)、「ITについて、先端の情報が集まっている」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)、「知りたい情報を検索すると、このサイトに飛ぶことが多い」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)との意見が多かった。
(リクナビNEXT/2012年11月21日)