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うーん…どうすればいいの? 書類は通っても面接で落ちる【前編】

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

うーん…どうすればいいの? 書類は通っても面接で落ちる【前編】

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一生懸命転職活動に取り組んでいるのに、なかなか書類が通らない、面接で落ちてしまう…。理由がわからず、思い悩んでいる人はいませんか?もしかしたら、「これが正しい」と思ってやっていることが、NGだったのかもしれません。自分では気付かない意外な原因を、リクナビNEXTの名カウンセラー、Dr.門野がズバリ診断します。悩める子羊よ、集まれ!

営業職に就きたくて前職を退職。書類は通るものの面接で落ちる米村さんの場合

<プロフィール>

米村幸太郎さん(仮名・27歳)

建材商社で営業と配送を担当した後、IT関連会社に転職し、調査部門を担当。しかし営業職に就きたくて、今夏に会社を辞め転職活動に専念。しかし、書類選考は通過するものの、面接でほとんど落ちてしまう。

<現状>

・営業志望で就職したが、途中から配送部門に回された。どうしても営業の仕事に就きたくて転職したが、そこでも調査部門に配属され、退職を選ぶ。

・営業職を志望するのは、どこでも通用するビジネススキルをつけられると思うから。まじめにコツコツ仕事に取り組むタイプで、どんな営業でも頑張れると思っているが、やはり営業経験がほとんどないことがネックなのだろうか。

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営業経験が浅い点が、面接落ちの理由なのか?

相談者(以下、相):どうしても営業の仕事に就きたいんです。就職した建材の商社では、初めの1年は営業を担当したものの新人なので補佐的な役割でした。そして、2年目からは配送業務に異動となってしまい、丸3年勤めた後に退職。営業を希望して、IT関連会社に転職しました。そこでは、3カ月の試用期間中は、1日300件もの電話営業を担当したものの、アポイントを取っても客先には行けず、しかも本採用後に調査部門に配属されてしまって…。与えられた役割で努力しようと思ったのですが、やはり営業の仕事があきらめ切れず、この夏に退職しました。でもなかなか次が決まらなくて、困っています。

Dr.門野(以下、D):今までに何社ぐらいの企業に応募しましたか?

相:30社ぐらいに応募して、書類通過率は約5割といったところです。なかなかの高確率だと思うのですが、ほとんどが一次面接落ちです。営業経験が浅いことが敗因なのでしょうか?

D:その質問にお答えする前に…なぜそこまで営業がやりたいの?

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営業経験が浅い点が、面接落ちの理由なのか?

相:どこでも通用するビジネススキルが身につく仕事だからです。将来を考えると、若いうちに営業の仕事で自分を鍛えるべきだと思ったんです。また、会社の売り上げ、利益に直結する責任ある仕事であり、かつ求人数が多いという点にも魅力に感じています。…でも、いざ応募しようとなると、どんな業界がいいのか、どんな商材がいいのか、ピンと来なくて。だから、どの会社に応募しても、志望動機が弱くなってしまって…。

D:営業=どこでも通用するビジネススキルがつく仕事とは、一概には言えませんよ。こんなこと、面接で言ったとたんに、「この人は何もわかっていない」と思われるので、注意してください。どんな仕事でもいいんです。目の前の仕事に一生懸命に取り組み、振り返り、改善すべきところはしながら経験を積み上げていくことが、高いビジネススキルにつながるんです。「営業をやりさえすればビジネススキルがつく」という安易な気持ちで仕事に取り組んでいたら、たとえ10年勤めても、ビジネススキルは上がらない。「この会社の営業しかできない人」になってしまいますよ。

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営業経験が浅い点が、面接落ちの理由なのか?

相:わかりました…。考えを改めます。

D:そして、先ほどの、「営業経験が浅いことが敗因か」という質問ですが、それが理由で落ちているわけではありません。米村さんの営業経験が浅いことは、書類を見ればわかります。それでも面接に呼んだのは、米村さんの若さと、成長可能性を評価したから。では、成長可能性をどこで判断するかと言えば、「仕事に対する熱意、意欲」です。志望動機が定まらないことには、熱意や意欲は伝わりませんよね?それが、敗因です。

相:そうなんですか…。

D:だから、大切なのは、「自分は何がしたいのか」をしっかり自分でつかむこと。それさえ固めれば、おのずと目指す方向が見えてきます。

相:うーん…(悩)。

~後編へ続く~

(リクナビNEXT/2012年11月14日)

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