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ビジネスチャンスはここにある?!「7つのトレンドキーワード」【後編】

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

ビジネスチャンスはここにある?!「7つのトレンドキーワード」【後編】

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世の中はものすごいスピードで変化しており、流行り廃りも目覚ましく変わっている。だからこそ、情報感度を高く持ち、意識して世の中の動きに目を向けておくことはビジネスパーソンとして大事なことだ。そこで、今後注目したい業界や商品など、「次のトレンド」についてデータを読み解くプロにキーワードを挙げてもらった。

【注目のキーワード4】データ解析

インターネット普及率の割に、データ解析研究で遅れをとる日本

インターネットに関しては、どの年代も利用率が高い。特に70歳以上の利用率がここ数年で増えていることがわかる。

「80歳以上の5人に1人はインターネットを利用しています。6歳以上でも78.2%に普及しているということですから、インターネットの普及率がとても高いのがわかります。利用頻度を見ても、『毎日一回以上』の人が多数。これだけたくさんの人が、毎日利用しているということは、それだけ消費者行動に関するデータが蓄積され続けているということでもあるんです。これを使わない手はないということで、一部の企業が独自のデータ分析手法を活用し、サービスの質を高める取組みを始めています。しかし、実は日本はデータ解析の分野で、ほかの先進国に比べて大きく遅れをとっているのです。数学、医学、社会学など分野ごとのデータ解析研究は進んでいますが、欧米のように大学に統計学部があったり、データ解析そのものを広く専門的に学べる環境が需要のわりに足りていないのが事実。よって、今後必要に迫られるかたちで伸びる分野であるとともに、きちんと教えられる人の需要や、誰もが使える簡単なソフトの開発など、整備が進む大きいジャンル一つとして期待されています。注目しておきたいですね」(久我氏)

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【注目のキーワード5】邦画

ビジネスモデルが変わり、業界そのものが息を吹き返しつつある

この10年で密かに市場を拡大しているのが、映画産業。その背景の一つには、邦画の興行収入が増加していることが挙げられるようだ。

「ハリウッド映画が世界中を席巻していた1990年代後半は、日本における洋画の興行収入のシェアは7割を越えることが当たり前でした。しかしこの10年で立場は逆転。年間ヒット作の上位に邦画作品が入るようになりました。特にテレビドラマの人気シリーズの映画化作品が好調です。この背景には、『テレビで十分に宣伝し、満を持して映画化』という新しいビジネスモデルができたことが大きいといわれています。また、シネコンの増加も映画業界が息を吹き返した理由の一つ。特にシネコンのサービスが充実したことで、自由に使えるお金が比較的多い50代以上のお客を取り込むことに成功しました。待たずに人気作が見られるという好循環も、邦画を押し上げているようです。郊外ではなく、街の中心部につくられるシネコンも増えてきていますから、今後も貴重な娯楽の一つとして成長していくのでは」(鈴木氏)

【注目のキーワード6】ペット

子どもの数がペット数を下回る日も近い

「少子高齢化が進み、『子どものオムツよりも大人のオムツ』といわれる昨今ですが、実はそれに加えて『子どものオムツよりもペットのオムツ』というのが最近の密かな話題です。それくらいペット数が増えているんです。日本国内で飼われている犬・猫の数だけでも、最新の調査で2100万匹を超えています。日本の将来推計人口を見ても、あと数年で19歳以下の数がペットの数を下回るのは確実です」(鈴木氏)

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少子化や一人暮らし世帯が増え、ペットを家族の一員として捉えて人間同様に扱う飼い主が増えてきている。

「想像以上にペット市場は拡大するでしょう。人間が利用するすべてのサービスにおいて、『ペット向け』が通用するというわけです。ペットフードやペット向け衣料品のほかに、保険やエステ、フィットネスや、ペットと一緒に利用できる飲食店やホテルなどは、今後間違いなく数を増やすでしょう。ペットのカウンセリングや介護などのサービスも増えるかもしれません」(鈴木氏)

【注目のキーワード7】韓国

新大久保駅の営業利益が急増の裏に、韓国ブームがある!?

専業主婦世帯が減り、共働き世帯数が大きく増えている。女性の社会進出も今や当たり前になりつつある。それに伴って、20代以下、30代、40代ともに女性の可処分所得が右肩上がりとなっている。さらに、単身勤労世帯の1カ月の可処分所得について男女差を調べたところ、20代以下にいたっては男性よりも多いことが判明。今、消費のカギを握っているのは、単身世帯の女性といえそうだ。

「面白いデータがあります。JR東日本の発表ですが、2011年9月の新大久保駅の営業利益が前年比で38%も増えたということです。新大久保といえば首都圏最大のコリアンタウン。2000年代初頭から続くドラマやアイドルなどの韓流ブームはもちろん大きいでしょうが、美容にいいとされる韓国料理や、韓国エステの人気も急激に高まっています。消費者の根強い支持を集める『韓国』は、引き続き目が離せないキーワードの一つです」(鈴木氏)

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世の中に存在するデータを組み合わせて、トレンドを読み解こう

次のトレンドを探るのは、そう簡単なことではない。しかし、過去のビッグトレンドを振り返ってみても、そこに至るまでに何かしらの予兆があったのも事実だ。そうした変化にアンテナを張っておき、さらに想像力を働かせることで、いち早く次の一手が打てるかもしれない。世の中には多くの「データ」が存在する。一つのデータからではわからないことも、組み合わせてみることにより、新しい「兆し」が見えてくるかもしれない。あらゆる情報に目を向けておくことが何より大事だろう。

(リクナビNEXT/2012年3月21日)

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