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激務に耐えきれず退職 希望通りの会社から内定が得られない女性の悩み

ニュースカテゴリ:暮らしの仕事・キャリア

激務に耐えきれず退職 希望通りの会社から内定が得られない女性の悩み

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転活悩み相談:英語力を活かして貿易事務に就きたいが、なかなか内定が得られない~前編~

一生懸命転職活動に取り組んでいるのに、なかなか書類が通らない、面接で落ちてしまう…。理由がわからず、思い悩んでいる人はいませんか?もしかしたら、「これが正しい」と思ってやっていることが、NGだったのかもしれません。自分では気付かない意外な原因を、リクナビNEXTの名カウンセラー、Dr.門野がズバリ診断します。悩める子羊よ、集まれ!

英語力を活かして貿易事務に就きたいが、なかなか内定が得られない森尾さんの場合

<プロフィール>

森尾佳織さん(仮名・25歳)

昨春に大学を卒業し、教育関連会社に入社。英語講師兼営業として勤務し、好成績を収めるが、激務に耐えきれず1年後に退職。英語力を活かせる仕事がしたいと、貿易事務に照準を絞って転職活動しているが、なかなか希望通りの会社から内定が得られない。

<現状>

・大学4年の12月に1年間の交換留学から戻り、就職活動期間がほとんどなかった。そのため、初内定をもらった前職に就職を決めたが、深夜残業の連続で、休日もままならない状態に疲れ果て、1年で辞めてしまった。

・「英語力を活かせて、かつ長く働けそうな仕事」と考え、貿易事務を志望。しかし、書類は5割程度の確率で通るものの、なかなか面接が通過できない。

「なぜ貿易事務?」の質問に、うまく答えられなくて…。

Dr.門野(以下、D):激務に耐えきれず、初めの会社を1年でお辞めになったのですね。どんなお仕事だったのですか?

相談者(以下、相):学習塾で、中高生向けの英語の講師をしていました。講師の仕事は夕方から夜にかけてなのですが、朝から授業の予習や生徒の答案添削、その後は新規勧誘のためのロープレや電話営業ととても忙しく、毎日深夜まで働いていました。休日も説明会などに駆り出されることが多く、ひどいときには13連勤、月の残業は150時間を超えまして…。

D:それはあまりにハードですね…。なんでその会社を選んだの?

相:大学時代に1年間留学していたのですが、戻ってきたのが大学4年の12月だったんです。それから就職活動を始め、初めに内定をもらえたのが前職でした。英語が活かせそうだし、何より内定が得られたことにホッとして、すぐに決めてしまいました。入社後、すぐに「もっとよく考えて決めればよかった…」と思ったのですが、「せっかくなら成果を残してから辞めよう」と思い直し、1年間、講師の仕事も新規勧誘の仕事も、手を抜かずに頑張り抜きました。その結果、年間の新規会員獲得数で100人中5位に入ることができたんです。それで「もう限界だ」と今年の春に退職しました。

D:厳しい環境の中、よく頑張り抜きましたね。そして、次はどんな仕事に就きたいと思っているのですか?

相:英語力を活かせる仕事に就きたいと思い、貿易事務を中心に応募しています。でも、書類は5割がた通るのですが、面接がうまくいかなくて…。

D:どんな質問をされることが多い?

相:一番多いのは、「なぜ貿易事務に転身したいの?」ですね。「留学先で、日本製品を目にする機会があり、輸出入に興味を覚えた。貿易実務を勉強して、日本と外国のパイプ役になりたい」と答えていますが、反応が悪くて…。やはり貿易事務の経験がないとダメなのでしょうか?

D:経験は関係ありませんよ。森尾さんはまだ25歳。ポテンシャルが評価される年齢です。厳しい環境で頑張り抜いた経験も高く評価されるでしょう。しかし、いかんせん志望動機が弱いですね。「出る理由」と「入る理由」を明確にしないと、面接はうまくいきませんよ。

相:出る理由、入る理由…ですか?

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