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「どうせ自分なんて…」 自分の期待値と周囲の現実が噛み合わず
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仕事をするうえで、大敵といえるのが人間関係のストレス。周りとの人間関係がうまくいかず、ストレスを感じてしまった時、その理由をじっくり考えてみたことはあるだろうか。自分自身の行動や発言を振り返ってみることで、関係が悪化してしまった原因を突き止めることができれば、今後よい関係を構築していくための対策も考えられるはず。今回は人間関係が悪化している原因を発見するための思考法/行動術を、3人のプロにうかがった。
あなたの“思い込み”や“固定観念”が人間関係を悪化させてしまっている原因かもしれません。人間関係が悪化している場合、双方に何らかの歪みが生じています。それがどうして起こるのかといえば、「○○であるべきだ」という“決めつけ”が理由であることが多いのです。「こうあるべきなのに、そうではない」という、あなたの期待値と周囲の現実が噛み合わず、人間関係や職場でのストレスを引き起こしてしまうのです。
例えば「上司が自分のことを理解してくれない」と悩んでいるとしましょう。その場合、「上司というものは、部下のことを理解するべきだ」という基準で考えてしまっているため、ズレが生じてしまっているのです。
「会社からの評価が低すぎる」というストレスの場合も、「会社というものは、社員の能力を正当に判断し評価するべきだ」という思い込みが原因。「部下が言うことを聞かない」場合も、「部下は上司に従うものだ」と決めつけてしまっているために齟齬が生じるわけです。まずは、自分自身の中にある“思い込み”や“固定観念”を探し出してみましょう。そして、それが見つかったら、「○○であるべきではないのかもしれない」とまずは疑ってみるようにしてみてください。自分だけの勝手なこだわりが崩れていくはずです。フラットな状態で考えることによって、関係が悪化している原因が見えやすくなります。
自分自身ではうまくやっているつもりでも、なかなか周囲と打ち解けられなかったり、うまくかみ合っている感じがしないなんてことがあるかと思います。実は、人というものは無意識のうちに「嫌われたくない」という基準で行動してしまっているものなんです。例えば「面倒がられると悪いので、仕事を頼まないでおこう」「無理な要求だとわかっているが、断るのはやめよう」「否定されるのがこわいので、会議では発言しないようにしよう」などということはありませんか。そして、そんな振る舞いを続けているうちに、自分自身をどんどん抑圧してしまい、我慢がつのって、無意識のうちに「どうせ自分なんて…」「体制がおかしいんだ…」と、すねやすくなってしまうものなのです。「人に嫌われたくない」と思えば思うほど、知らず知らずのうちにストレスが増え、結果、周囲との接し方がどんどんズレて、人間関係が悪化してしまうのです。
すでにその状況になっている場合には、まずは、「嫌われたくない」と思っている自分を認識してあげましょう。それができたら、いい意味で「嫌われてもいい」と開き直ってみるのです。例えば「嫌われてもいい」と一人で声に出して言ってみる。それだけで、これまでは「してはいけない」と考えていたことが、「してもいい」ことに早変わりします。この開き直りが肩の力を抜き、周囲とのコミュニケーションを前向きなものに変えるのです。周囲の人と円滑なコミュニケーションが取れるようになれば、今までなぜ関係が悪化していたのかも見えてくるはずです。
実は、他人の「嫌だなあ」と感じる部分というのは、自分自身の中で抑圧している部分であることが多いのです。例えば、細かく注意する上司の存在がストレスだという場合、ホントは細かく人に干渉したいのに、「嫌われたくない」などと無理に我慢していることが多いのです。つまり、「人のどこが嫌か」を知ることが、自分の潜在的な、根本にある願望を知るヒントになるのです。
そのために、気兼ねなく話せる友人同士で、「自分が嫌いな人はどういう人か」を話してみるといいかもしれません。そして、話した内容を自分自身の行動と照らし合わせてみてください。自分自身を客観的に見つめる中で、実は「自分にはできないことを平気でできる人がうらましいだけだった」なんてこともあるものです。それがわかるだけでも、人との接し方が変わるきっかけになるのです。