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シニア向けファッション市場 体形変化に合わせた需要拡大

ニュースカテゴリ:暮らしの余暇

シニア向けファッション市場 体形変化に合わせた需要拡大

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加齢による体形の変化に対応したイオンの下着「Tuyaka」  洋服や下着などシニア世代をターゲットにしたアパレル商品が続々登場した。加齢に伴う体形変化に対応したものや着用感にこだわったものなどさまざまだ。おしゃれに関心の高いシニア世代が手軽にファッションを楽しめる機会が増えそうだ。(油原聡子)

 元気で若い

 通販大手のニッセン(京都市南区)が昨年10月、都内で開催したのが、平均年齢70歳のモデルによるファッションショーだ。コンセプトは「もう“シニア”なんて呼ばせない!」。

 モデル約30人は一般女性。鮮やかなオレンジ色のコート、ツイードのジャケットに身を包み、ランウエーを歩いた。モデルとして参加した神奈川県鎌倉市の主婦、山田雅子さん(66)は「やりたいことがたくさんある中で、おしゃれもその一つ。私らしさを表現するためにこういう服を着たい、というのはあります」と話す。

 ニッセンの広報担当、浪花勝史さん(40)は「今のシニアは昔に比べて元気で若い。でも、希望に応える商品はなかった」。

 ニッセンはシニア向けビジネスに力を入れ始めた。昨年10月に創刊した通販カタログ『京都ここいろ気分』は、これまでにあったシニア向けをリニューアル。目の肥えたシニア世代に応えるため、商品紹介も基本的には見開きで1商品とし、良さを伝えることに重点を置いた。

 女性は年を取ると腰回りなど下半身がふくよかになり、丸みを帯びてくる。体形の変化に応えた商品も需要は高い。しわ加工を施して体のラインをカバーするプルオーバー、ほっそり見せるコーディネートなどを提案している。

 京王百貨店新宿店(東京都新宿区)は昨年9月、4階婦人服売り場で70代をターゲットにした売り場「カトレアプラザ」を新設した。このうち5ブランドではレギュラーサイズだけでなく、Lサイズも扱っている。商品にもよるが、7~17号を扱う。

 従来は、レギュラーサイズとLサイズを集めた売り場はそれぞれ別だった。そのため、年齢とともに体形が変化し、上半身と下半身でサイズが違ってしまう人もいるため、離れた売り場に案内することもあったという。

 主に60代以上を対象にした自主編集売り場「スタイルブック」では、重ね着など細く見えて着心地が楽なスタイルを提案。企業と共同開発した細身のニットは着心地に配慮しながらも、すっきりしたシルエット。重ね着にも使えると好評だ。

 バイヤーの糸井優子さん(40)は「今までは身幅をたっぷり取った商品が好まれていましたが、最近は重ね着することもあり、コーディネートの幅が広がっています」。

 肌ざわりも

 イオン(千葉市美浜区)が昨年12月に発売したのが60代の女性をメーンターゲットにした下着「Tuyaka」だ。加齢に応じた体形の変化や着け心地にこだわったのが特徴。下着メーカーのワコールとの共同開発で、ブラジャーやショーツ、カップ付きキャミソールなど11型を展開している。

 人気なのが、ノンワイヤブラジャーで後ろにホックがあるタイプ(2625円)だ。ストラップを広めにし、肩への食い込みを防いだ。下からはくステップインタイプのノンワイヤブラジャー(2415円)は、加齢に応じたバストの変化に合わせたカップを採用した。

 これまでも市場にはシニア向けの下着はあったが、ブラジャーで5千円前後からと高めの値段設定だったという。

 Tuyakaの売れ行きは好調で、レディスインナーマネージャーの中塩善英さん(55)は「お客さまも手頃な商品がなくて困っている。手の届く、需要に合った商品を提案していきたい」と話している。

 おしゃれへの関心高く

 内閣府が平成21年に実施した「高齢者の日常生活に関する意識調査」によると、「おしゃれをしたい」と考えているシニアは6割に上った。6年の調査開始以来、6割超は初めてで、高齢者のおしゃれへの関心度は高まっている。

 調査は5年に1度実施。21年の調査は全国の60歳以上の男女5000人を対象に実施した(有効回答3501人)。

 それによると、おしゃれについての関心度は、「積極的におしゃれをしたい」「ある程度はおしゃれをしたい」を合わせると60.2%に上った。11年は52.9%、16年は53.4%だった。男女別では、女性が70.3%、男性は47.9%がおしゃれをしたいと考えていた。

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