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【対話の達人】人格攻撃での反論は御法度 Steve Mogi
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相手に反論する方法はいくつもありますが、人格攻撃は反論した人、された人の双方に良い結果をもたらしません。この反論方法は、建設的な意見交換の妨げになるからです。また、攻撃された人はとてもいやな気分になりますし、攻撃した人は周りから高圧的との印象を持たれ、まともに議論する人がいなくなってしまいます。実際の例ではこんな感じです。
A「先週受けた会社の2次面接、圧迫面接だったんだけど、ああいう面接は『百害あって一利なし』だと思う」
B「そうかな。いいと思うけど。大体そんなことでめげてたら世の中生きていけないよ」
A「逆境での対応をみたいんだったら違う方法があるし、会社の品位も疑われると思うんだ」
B「考えが後ろ向きだな。大体、君はいつも物事の負の面しか見ないよね。チャレンジする精神に欠けているよ」
この会話において、Bは圧迫面接の是非に関して意見を述べるのではなく、相手の性格について攻撃し反論しています。口げんかならいざ知らず、何か物事を決める会議などでは誰もが慎むべき反論方法です。賢明な読者の皆さんは、人格攻撃による反論はしないと思いますが、もしそのような反論を受けた場合は、どう対処すべきでしょう。相手のペースに乗ってむきになってはいけません。
前例の場合、Aは「圧迫面接がいいと思う理由は何ですか」などとあくまで冷静に聞き返し、論点を明確にすることが大切です。反論とはあくまで論点に沿った反対意見です。口げんかとは違います。
私は、子供の頃「ば~か、おまえの母さん、で~べ~そ!」と言われると、「あほ~、おまえ父さん、…」と言い返していました。人格攻撃による反論はこのレベルと同じです。(ICT教育研修研究所所長 Steve Mogi/SANKEI EXPRESS)