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【大学野球】京大、23季ぶり勝ち点 「きょうは浮かれます」

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【大学野球】京大、23季ぶり勝ち点 「きょうは浮かれます」

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同志社大を破って23季ぶりの勝ち点を挙げ、冨田真吾(中央)のもとに駆け寄る京大ナイン=2014年5月7日、兵庫県西宮市・甲子園球場(共同)  関西学生野球リーグ第5節第3日は5月7日、甲子園球場で3回戦2試合が行われ、京大が3-0で同志社大に勝って2勝1敗とし、2002年秋の立命館大戦以来23季ぶりの勝ち点を挙げた。シーズン4勝は00年秋以来。関学大は延長十一回、3-0で関大を下し、2勝1敗で勝ち点3とした。

 昨季まで26季連続最下位の京大は四回に小野の三塁打で2点を先制し、七回にも上田の二塁打で加点した。前日まで連投したプロ注目のエース田中は投げず、冨田が5安打完封でリーグ戦初勝利を挙げた。同志社大からの勝ち点は1982年の新リーグ発足後初めて。

 マウンドで右手を上げた冨田に向かって、京大ナインが駆けた。エースがいなくても勝利を手にした。立役者の右腕は「気持ちいい。きょうは浮かれます」と笑った。

 甲子園経験者が並ぶ同志社大を手玉に取った。前半はスライダー主体、後半はカットボールを駆使して目先を変えた。リーグ戦未勝利だった4年生が5安打で零封した。「実は田中が勝つたびに悔しかった。それを晴らす。そんな気持ちでやってきたから」と胸を張った。

 今季早くも3勝を稼ぐ大黒柱に対する対抗心は野手陣にもあった。先制の2点三塁打を放った小野も言う。「田中ばかりが注目される悔しさは誰もが感じていた。他の投手と野手の力で勝つのが目標だった」。その思いが今季初の2桁となる11安打にもつながった。

 登板しなかった田中は「自分のことのようにうれしかった」と喜び、宝監督は「田中の存在が他の選手にいい刺激になった」とほくそ笑んだ。(SANKEI EXPRESS

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