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火通して詰めるだけ 冷凍ストック活用 ロールカツ弁当

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火通して詰めるだけ 冷凍ストック活用 ロールカツ弁当

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 【牧野直子の健康ごはん】

 今回の弁当は冷凍ストックしておけば、火を通すだけ、詰めるだけで10分ほどでできてしまうけれど、手抜きに見えない弁当です。

 まず、主食のごはんですが、1食分ずつ、熱いうちにラップでふわりと包み、冷めたら冷凍しておきましょう。ごはんを炊くのを忘れたり、米をきらしたときにも便利です。

 そして、主菜のロールカツ。火の通りやすいしゃぶしゃぶ用の薄い肉で野菜とチーズを巻いて、衣をつけたまま冷凍しておき、凍ったまま揚げるだけ。揚げ物は下味をつける、衣をつける工程で時間をとり、調理器具をたくさん使いますが、それをやっておけば揚げるだけですみます。豚カツやチキンカツは、弁当用に一口大でうす切りのものに衣をつけて冷凍しておけば、少ない揚げ油で、短い時間で揚げることができます。エビフライ、コロッケも同様です。

 副菜の野菜のおかずも切ったり、ゆでたりが手間になるので、あらかじめその状態で冷凍しておけば、便利です。梅肉和(あ)えはゆでたいんげんやスナップえんどう、ブロッコリーなどでもできます。

 また、これからの季節は塩ゆでした枝豆を冷凍しておけば、凍ったまま詰めて保冷剤代わりにもなります。食べる頃には解凍されて食べ頃になっています。注意したいのは、市販のお弁当用の冷凍おかずもそうですが、冷凍したままで詰める場合は、他のおかずやごはんが冷めていることを確認しましょう。温かいおかずと一緒に入れるのは、傷みの原因になります。

 主菜や副菜のおかずや下ごしらえしたものを各3種類くらいストックしておけば、時間がなくても栄養バランスのよい弁当づくりができます。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「エネルギー早わかり第3版」(女子栄養大学出版部)、「新・魚を食べる健康法」(マガジンハウス)。

 ≪ロールカツ≫

 ※377kcal、塩分0.7グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 8枚

こしょう           少々

マヨネーズ          大さじ1~

いんげん           2本(肉の幅より少し短く切る)

パプリカ           1/4個(棒状に切る)

プロセスチーズ        30グラムの棒状に切る

水溶き小麦粉         適宜

パン粉            適宜

揚げ油            170℃

 【作り方】

〔1〕豚肉を広げてマヨネーズを塗り、こしょうをふって、野菜とチーズをのせて巻く。このとき、野菜やチーズが肉から出ないように巻く。

〔2〕水溶き小麦粉をくぐらせ、パン粉をつける。(冷凍する場合は、パン粉をつけた状態で1個ずつラップで包んで、冷凍保存袋に入れて冷凍する)

〔3〕170度の油で揚げる(冷凍したものは、冷凍のまま揚げる)。弁当に入れる際には4個を食べやすく切って入れる。

 【ワンポイント】

☆パプリカはにんじんの細切り、いんげんはアスパラガスでもよい。

 ≪にんじんの梅肉和え≫

 ※43kcal、塩分1.0グラム(1人分)

 【材料】(1人分)

にんじん     70グラム(千切りにする。冷凍しておいたものでもよい。その場合は、レンジで解凍する)

梅干し      1個(種をとり、果肉をほぐす)

みりん      小さじ1

うすくちしょうゆ 少々

 【作り方】

にんじんは耐熱皿に入れて、レンジで1分加熱する。そのまま蒸らして、水気を捨て、梅干し、みりん、うすくちしょうゆで和える。

 ≪ミニトマト≫

 ※4kcal、塩分0グラム(1人分)

 【材料】(1人分)

ミニトマト  1個(そのまま詰める)

 ≪枝豆≫

 ※25kcal、塩分0.1グラム(1人分)

 【材料】(1人分)

枝豆     8さや

塩      少々(塩ゆでして冷凍し、凍ったまま弁当箱に詰める)

 ≪雑穀ごはん≫

 ※251kcal、塩分0グラム(1人分)

 【材料】(1人分)

雑穀ごはん  150グラム(冷凍していたものを電子レンジで解凍する)

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