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【維新分党】「石原新党」結成 田母神氏も参加へ

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【維新分党】「石原新党」結成 田母神氏も参加へ

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国会内で記者会見する日本(にっぽん)維新の会の石原慎太郎共同代表=2014年5月29日、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)  日本(にっぽん)維新の会の石原慎太郎共同代表(81)は5月29日、国会内で記者会見し、維新を分党し、新党を結成すると正式に表明した。「石原新党」には、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)も参加する。橋下(はしもと)徹共同代表(44)=大阪市長=も29日、市役所で記者会見を行い、結(ゆ)いの党との合流を進める考えを強調した。

 石原氏は記者会見で、結いとの合流について「憲法や集団的自衛権の見解に大きな齟齬(そご)を感じ、合体するゆえんはないと確信した」と強調。「憲法を変え、国を立て直したい。政治生命を賭して志を遂げたい」と新党への意欲を語った。

 維新所属の国会議員62人のうち、維新側に30人以上、石原氏側には15~20人の参加が見込まれる。ただ、最終的な態度を決めていない議員も多く、情勢は流動的だ。田母神氏は2月の東京都知事選に出馬し、落選。3月に石原氏らが開いた慰労会で「国政に挑戦したい」と語っていた。

 一方、橋下氏は分党後に党代表選を実施し、新執行部を発足させる必要があるとの認識を示した。橋下氏は維新を存続させる意向だが、いったん解党した上で双方が新党を結成する「分割」で政党交付金を割り振るか、石原新党に交付金が渡らない「分派」とするかは今後、協議する。分党は6月22日が会期末の国会閉会後になる可能性もある。

 橋下氏は、石原氏について「感謝している」と述べた上で「政策面で重なるところが多く、できる限り一緒にやっていきたい」と今後の連携に意欲を示した。石原氏も「彼との出会いは人生の快事だ。分かれるのはつらいが、仕方ない」と語った。両氏は次期衆院選で候補者調整を行う方針を確認したことも明らかにした。

 ≪野党再編、民主の動向カギ 「海江田降ろし」に拍車も≫

 日本(にっぽん)維新の会の分党を受け、野党第一党の民主党からは5月29日、野党再編の動きに呼応すべきだとの声が相次いだ。維新の橋下(はしもと)徹共同代表(大阪市長)側は結(ゆ)いの党との合流を加速し、石原慎太郎共同代表側はみんなの党との連携に意欲を示す。流動化する再編のカギを握るのは民主党の動向となるが、海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)は再編慎重派。反海江田勢力の「海江田降ろし」に拍車がかかる可能性もある。

 「野党再編がいよいよ動き出すのかなという期待感を持っている。主体的に進めていきたい」

 民主党の前原誠司前国家戦略担当相(52)は29日、国会内でこう記者団に答えた。24日には京都市内で橋下氏と、維新との合流を目指す結いの江田憲司代表(58)と会談したばかり。今後も連携を深めるとみられる。

 「ポスト海江田」とされる細野豪志(ごうし)前幹事長(42)も29日、自身の派閥会合後、記者団に対し「本格的な野党間連携を模索していくべきだ。政策の合意ができる場合は会派を同じくする可能性も探るべきだ」と統一会派の結成にまで言及した。

 維新の分党に触発された2人は前のめりだが、党の自主再建を掲げてきた海江田氏は慎重なままだ。

 分党した橋下氏ら維新と結いが合流した場合、衆院の勢力は多くても50議席程度とみられる。55議席の民主は野党第一党を維持し、海江田氏周辺は「焦って野党再編に動く必要はない」と指摘する。大畠章宏幹事長(66)も29日の記者会見で「連携ありきだと国民から理解されない」と拙速な行動に否定的な考えを示した。

 しかし、党内には来年9月の任期満了前の「代表選前倒し」論が日々拡大している。そこで海江田氏側が編み出したのが、個別の野党党首会談戦略だ。

 国会内で29日に開かれた民主、みんな両党の幹事長・国対委員長会談では、大畠氏が「トップ同士が胸襟を開くのは重要だ」と党首会談を打診。結いとの間では来週にも海江田、江田両氏の会談が実現する。

 他党との党首会談で、海江田氏がどこまで野党再編に積極的な姿勢を示すかが「海江田降ろし」の勢いにも影響しそうだ。(SANKEI EXPRESS

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