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科学
エボラ別ウイルス 新たな敵 コンゴで2人死亡 世界拡散懸念
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エボラ出血熱の流行国=2014年8月24日現在 アフリカ中部、コンゴのフェリックス・カバンゲ保健相は8月24日、北西部の赤道州ボエンデで2人がエボラ出血熱で死亡、検出されたウイルスは西アフリカで猛威を振るうものとは別だったと発表した。世界保健機関(WHO)も24日、コンゴで70人以上がエボラで死亡していたと認めた。エボラ熱をめぐっては臨床試験前の未承認薬の投与で米国人医師ら2人が感染から回復するなど、大流行に歯止めがかかる可能性も見えてきていた。しかし、コンゴで新たに別のウイルスよる感染が確認されたことで、世界的大流行への懸念が強まっている。
AP通信やフランス通信(AFP)などによると、カバンゲ保健相は24日、国営テレビで「謎の熱病で死亡した患者たちから採取した検体8件のうち、2件からエボラウイルスの陽性反応が出た」と説明。これまでにエボラ熱で医療従事者5人を含む13人が死亡し、11人が感染・隔離状態にあり、感染が疑われる約80人が当局の監視下に置かれていることを明らかにした。
WHOは(8月)21日、ボエンデで出血性の胃腸炎が流行し、592人が感染、少なくとも70人が死亡したと説明していたが、「エボラ熱とは無関係」としていた。しかし、広報担当のグレゴリー・ハートル氏は24日、自身のツイッターで「研究所での検査で(エボラの)陽性反応が出た」と明かし、70人がエボラ熱で死亡したことを認めた。
エボラウイルスは1976年にコンゴのエボラ川近くで初めて確認され、コンゴではこれまでにも大流行が複数回あった。西アフリカでは3月以降、リベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリアで2615人が感染し、1427人が死亡する過去最悪の感染状況となっているが、8月初めにリベリアで感染し、米国で治療を受けていたケント・ブラントリー医師(33)と女性医療スタッフのナンシー・ライトボルさん(59)が、未承認薬の投与で回復し、投薬による治療に光明が見えたばかりだった。
2人の米国人は順調に回復しており、WHOや医療関係者は、この治療薬が大流行の封じ込めのきっかけになると喜んでいただけに、コンゴでの別ウイルスによる感染に衝撃を受けている。
アフリカでは欧米など世界各国の医療関係者がエボラ熱の治療に当たっている。エボラ熱の流行がアフリカ各地に広がり、長期化する事態になれば、医療従事者の往来に伴ってウイルスが世界中に拡散する可能性は否定できない。実際、24日にはシエラレオネで医療従事者として働いていた英国人男性がエボラ熱に感染したとして英空軍の輸送機で英国に搬送された。
米CNNテレビ(電子版)やロイター通信によると、英国人の感染確認は初めてで、今後、ロンドンの隔離医療施設で治療を受ける予定だ。
英保健省は男性について「搬送は厳しく管理されており、隔離された施設で治療するため、イギリス国民に感染が広がるリスクは極めて低い」と説明しているが、ヨーロッパでは、リベリアで感染したスペイン人男性が(8月)12日に治療先のスペイン国内で死亡したばかり。死亡者は既にアフリカ大陸の枠を超えて世界各国に広がっている。(SANKEI EXPRESS)