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科学
【This Week】(9月15~21日) 養殖生産量の制限焦点 ウナギ保護で国際会合
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ウナギの稚魚であるシラスウナギ=2014年2月26日、神奈川県(宮崎裕士撮影) 生息数が減っているウナギの資源保護策を協議する国際会合が16~17日に東京で開かれる。ニホンウナギ養殖の生産量制限で一致できるかが焦点だ。水産庁は、既存の養殖業者が養殖池に入れる稚魚の量を過去3年の平均量以下に抑える案の提案を検討している。採用されれば、2014年秋から15年春までの国内投入量の上限は前年実績比3割減になるが、合意できるかは不透明だ。
ニホンウナギは、稚魚であるシラスウナギの乱獲や河川環境の悪化で生息数が減っている。国際自然保護連盟(IUCN)に絶滅危惧種として指定されるなど保護が急務だ。これまで国際的な資源管理の枠組みはなかった。
会合には、ニホンウナギなどを養殖する日本と中国、台湾、韓国、フィリピンの5カ国・地域が参加する。
生産量の制限では、日本の提案とは異なり、対象を養殖場からの出荷量とするなど別の方法を主張する国もある。またニホンウナギ以外の魚種でも制限を設ける方向だ。養殖業者も参加する生産管理組織の設置では合意する見通し。
会合は今回で7回目。2年前から始まり、自主的な管理の枠組みの設立を目指して議論している。世界最大のニホンウナギ消費国である日本は批判を避けるため、協議を主導してきた。生産規模の大きな中国は当初、難色を示していたが、水産庁幹部は「過去6回の協議で、生産量の制限に対する理解は得られた」と明かす。
一方で、水産庁は国内での規制も進めている。11月1日からはウナギ養殖業を届け出制にする。国際的な管理の枠組みができ次第、より厳しい許可制に移行する方針だ。(SANKEI EXPRESS)