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日本の名曲に新たな息吹を 畠山美由紀

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日本の名曲に新たな息吹を 畠山美由紀

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「『歌で逢いましょう』はライフワークとして続けていきたい」と語る、音楽アーティストの畠山美由紀さん=2014年6月11日(提供写真)  畠山(はたけやま)美由紀のアルバム「歌で逢いましょう」は、演歌や歌謡曲に新たな息吹を吹き込んだ傑作である。

 「カバーという気があまりしなかったんです。ジャズ・スタンダードのことをカバーとは言わないじゃないですか。それと同じ感じで、既にみんなの歌になっているというか、人生を歌っている名曲集という気持ちで歌っていました」

 バンドと一緒に歌った一発録音のテイクをそのまま収録したということに、まず驚かされる。その程よい緊張感のせいか、まるで目の前で歌っているかのような臨場感がダイレクトに伝わる。

 「悲哀に満ちた救いのない歌でも、歌っていると『この気持ちわかる』って感じる自分の感情を代弁してくれる歌は、知らないうちに心を慰めてくれますね」

 酔うといつも歌うという、「悲しい酒」のようになじんでいる曲もあれば、思わずマイクを手で持ち、演じるように歌ってしまった曲も。「おんな港町」はサックスのファンキーな演奏に歌が舞い、「圭子の夢は夜ひらく」では即興性あふれる演奏に歌が生き、しびれるカッコ良さだ。

 「みなさんの素晴らしい演奏に引っ張られました。『越冬つばめ』は笹子重治(ささご・しげはる)さん(ショーロクラブ)がアレンジしてくださったんですけど、ポルトガルの風景が浮かんで、ファドっぽいイメージで歌っていますし」

 聴きたくなる歌

 活動は多岐にわたるが、転機は東日本大震災。被災した地元、宮城県気仙沼市へのあらゆる思いをアルバム『わが美しき故郷よ』に託し、絶賛された。

 「あれから確かに変わりました。自分の歌が、というわけではなくて、歌というか音楽にはこんなに力があるんだなと。あの時は自分がリスナーとして聴くのだったら、時を経て、何かのポイントで何かのメッセージになったらいいなと思ったので、聴きやすさは意識しました。今回は企画のカバー集とは違う意味合いで、自分がシンガー・ソングライターでもあることも伝えたかったので、セルフカバー曲も入れています」

 「歌で逢いましょう」というタイトルと、この題名曲が彼女の意志を物語っている。「『聴きたい』って思われたいし、死ぬまで歌えたらいいな」と話す畠山の歌は、リスナーの心にさまざまな感情で寄り添い、人生に色彩を加えながら一緒に歩んでくれる友のようだ。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS

 ■はたけやま・みゆき 1991年に上京後、Double Famous、SOUL BOSSA TRIO、Port of Notesなどで活躍。2001年、ソロデビュー。これまで6枚のオリジナル・アルバムのほか、カバー・アルバム、ライブ・アルバムなど多数発表。その魅力的な声から、CMソングやCMナレーションも担当。「歌で逢いましょう」はプロデュース&アレンジに沢田穣治(ショーロクラブ)を迎えて制作された。11月3日(月・祝)にキリスト品川教会グローリア・チャペルでライブ公演あり。

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