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ノルウェーの森から男性シンガー・ソングライター アーランド・オイエ、ソンドレ・ラルケ
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音楽アーティスト、アーランド・オイエ(提供写真) 北欧の音楽というと、気候のせいかひんやりとした感触のクラシックやジャズのイメージが強い。しかし、その一方で非常にポップなメロディーを奏でるバンドやシンガーの宝庫でもある。一例を挙げれば、カーディガンズを筆頭に一大ブームを巻き起こした1990年代のスウェディッシュ・ポップが記憶に新しい。そして、その流れは今も脈々と生きており、隣国ノルウェーでも同様に、レベルの高いポップ・クリエイターが存在する。今回は、そんな白夜の国のメロディーメーカーを2人紹介しておこう。
まずはアーランド・オイエ。彼の名前を知らなくても、キングス・オブ・コンビニエンスのメンバーといえば思わずうなずく方も多いのではないだろうか。男性2人によるアコースティック・デュオとしてさっそうデビューし、“21世紀のサイモン&ガーファンクル”と評価されるなど、静かで内省的な世界がコアな音楽ファンに大きな評価を得ているグループだ。
もちろん現在も継続しているが、アーランドはソロ・アーティストとしても活動。11年ぶりとなった新作「レガオ」では、なんとアイスランドのレゲエ・グループを従えて録音されている。意外な組み合わせではあるが、アーランドのささやくような歌声がゆるやかなレゲエ・ビートと交わり合い、ソフトでメロウな極上ラバーズロックになっているから面白い。ここまで“北”を感じさせるレゲエはなかなかないだろう。
もうひとり紹介したいのが、ソンドレ・ラルケ。彼も2000年代に入ってから注目を集めたシンガー・ソングライターだ。彼の特徴も、やはりメロディアスな楽曲センスと、どこか愁いを見せる歌声。2001年にデビューしてからその姿勢は一貫しているが、最新作「プリーズ」の完成度は圧倒的だ。ストレートなロックから、音響的な広がりを持つエキセントリックなアレンジまでを取り込んだギターポップ・サウンドを主軸に、キャッチーでエモーショナルなメロディーが聴こえてくる。そして、エルヴィス・コステロにも通じる感傷的な世界を表現するボーカルがとにかく素晴らしい。UKロックに少し飽きたという方に、ぜひ聴いてもらいたい作品だ。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS)