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【笑顔泥棒~ガールズフォト講座】動きの早い鳥を撮る
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海の割合に注意しながら、この場合は海の方が多い方がいいですね。背景の建物の後ろには、マルセイユのノートルダム寺院を入れて、マルセイユだということが分かるように撮りました=2014年6月26日、フランス(須藤夕子さん撮影) 犬や猫よりも予測不可能な鳥を撮る場合、とにかく、シャッタースピードが重要になってきます。オートで撮影する場合は天気の良い、光がたくさんある日に撮るようにしましょう。曇りや夕方の弱い光の中では、ブレてしまうことが多いです。そして初心者は、望遠レンズをいきなり使ってもうまく撮れる成功率が低いでしょう。
≪止まっている姿は海の割合に注意≫
ここはマルセイユ、たくさんの船が停泊している港には、たくさんのカモメが飛び交っています。飛んでいる姿を撮るのは難易度が高いので、まずは止まっているところを一枚。海の割合に注意しながら、この場合は海の方が多い方がいいですね。背景の建物の後ろには、マルセイユのノートルダム寺院を入れて、マルセイユだということが分かるように撮りました。
・絞り 5.6
・シャッタースピード 1/800
・ISO 100
・WB 太陽
≪水平垂直に気を付けて≫
屋台で女性が切っている魚を狙うカモメの姿です。100年も200年も前からきっと、この光景は変わってないのでしょうね。そんな日常の物語を切り取りました。地面や水面、建物と水平のラインがいたるところにある場合は、とくに水平垂直を気を付けて撮るようにしましょう。
・カメラは全て Canon EOS-1D X
・絞り 5.6
・シャッタースピード 1/500
・ISO 100
・WB 太陽
≪背景にもう一羽で迫力ある一枚に≫
比較的低い位置で飛行しているカモメは撮りやすい被写体ですね。たくさん飛んでいるところを狙って、背景にもう一羽入ると迫ってくるような写真になりますね。
・絞り 5.6
・シャッタースピード 1/500
・ISO 800
・WB 太陽
≪日陰部分に留意 露出補正する≫
視点を変えてさまざまな角度から撮りましょう。魚の上にはパラソルがあり、日陰ができているので、露出がずいぶん変わります。背景が白く飛びすぎないよう注意して補正しながら撮りましょう。
・絞り 5.6
・シャッタースピード 1/200
・ISO 100
・WB 太陽
≪一番見せたい一つにピント!≫
マルセイユに来たら魚介料理を写したいですね。ムール貝とワインの写真です。右のように全体を入れるとお皿やワイングラスが小さく感じられてしまいますね。
食べ物は縦に撮る方が奥行きも出てバランスの良い写真が撮れることが多いです。一番見せたいムール貝にピント、あとのポテトや白ワインはボケても分かりますので、ピントをわざわざ合わせなくてもいいですね。ピントを浅目にすることで見る人の注意をムール貝に集中させることができます。お皿の大きさや量が見た目よりも多く見えるようなカットの方が好ましいですね。
・絞り 4
・シャッタースピード 1/40
・ISO 100
・WB 太陽
■須藤夕子(すどう・ゆうこ) 1974年、横須賀市出身、広告代理店など3年間のOL経験を経て、カメラマンの道を目指す。現在フリーランスカメラマンとして雑誌、広告など国内外の著名人ポートレートを過去1000人以上撮影。その他に写真講師として各地で教えている。
公式サイト:sudoyuko.com
<フェースブック>yuko.sudo1
■EX-FR10
広角21ミリの単焦点レンズとタッチパネルのコントローラー部分が外れる画期的で奇想天外なカメラが発売されました。片手でレンズの方を持ち、高い位置から自分を撮ることもできますね!
【読者写真】夕子先生のワンポイントレッスン
青空にダイナミックに飛行機を入れた構図で、真剣に写す人々との距離感か伝わり、音まで聞こえてきそうな作品ですね。iPhoneカメラで撮られたとのことですが、ブレていないので、天気がよくシャッタースピードが速く切れたのが分かりますね。(今回の読者:大阪府豊中市 亀田寛さん/撮影場所:伊丹空港)
≪作品お待ちしております!≫
カメラ女子の力作を募集します(男性もOK)。テーマは自由です。Facebookの「笑顔泥棒写真倶楽部」では無料で写真添削をしています。投稿写真の中で良い作品は、こちらの読者コーナーで発表されます! 投稿写真はメールでも受け付けます。作品名▽氏名(希望者はハンドルネーム)▽住所▽電話番号▽職業▽使用カメラ機種▽撮影場所▽撮影日-を記載。投稿お待ちしています! アドレス:ex-camera@sankei.co.jp