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エコで変わるスーパーカー…不安の声も 「電源にコードでつながれた闘う雄牛」

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エコで変わるスーパーカー…不安の声も 「電源にコードでつながれた闘う雄牛」

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フランス・首都パリ  エキゾーストノート(排気音)をとどろかせ、ガソリンを浪費するスーパーカーにも“エコ”の波が押し寄せている。イ

 タリアのランボルギーニは、19日まで開催中のパリ国際自動車ショーで、家庭用電源で充電できるPHV(プラグインハイブリッド車)「アステリオン」を発表した。同郷のライバル、フェラーリのほか、独ポルシェや英マクラーレンもHV(ハイブリッド車)のスーパーカーを発表・発売している。

 モータースポーツでもEV(電気自動車)による「フォーミュラE」シリーズがスタートした。ただ、環境への優しさを競う時代の到来に、寂しさや不満の声も聞こえてくる。

 排ガスも爆音もなし?

 「直感から生まれた夢の車だ。将来を予測する鍵は、ランボルギーニのDNAの変化とハイブリッド化にある」

 パリショーの開幕前日の1日にお披露目されたアステリオンについて、ランボルギーニはこう胸を張った。

 角張った従来のランボルギーニ車よりも丸みを帯びた流線形の外観が特徴で、5.2リットルのV型10気筒エンジンと電気モーター3基を搭載。910馬力、最高時速320キロを誇る。充電により、ガソリンを使わないEVとしても走行できる。

 車名のアステリオンは、ギリシャ神話に登場する頭部が牛で体が人間という巨人「ミノタウロス」の本名で、エンジンとモーター併用のハイブリッドを象徴しているという。

 ランボルギーニのエンブレムは「闘牛の雄牛」。これまでの車名は、18世紀のスペインの牛飼育家の名からとった「ガヤルド」や、有名な牛から名付けた「ウラカン」など、闘牛にちなんだものが多かった。デザイン、車名ともこれまでの武骨なランボルギーニのイメージを一新するものだ。

 シュテファン・ビンケルマン最高経営責任者(CEO)は、排ガスを出さないが爆音もとどろかせないEVの開発について、「あり得る。その将来性を確信している」とまで語った。

 「家庭用電源にコードでつながれた闘う雄牛」。昔からのマニアックなファンが、アステリオンを受け入れてくれるのか、不安もつきまとう。

 「おもちゃみたい」

 スーパーカーメーカーでは、「跳ね馬」のエンブレムのフェラーリが昨年、初のHV「ラ・フェラーリ」を1台140万ドル(約1億5000万円)で499台を限定発売。予約段階で完売した。

 ポルシェもHV「918スパイダー」を限定で売り出し、F1チームのマクラーレンは市販モデルのHV「P1」の受注販売に乗り出した。レースでも先月、北京でフォーミュラEシリーズの開幕戦が行われた。

 だが、伝説的な元F1ドライバーのニキ・ラウダ氏(65)は、こう酷評した。「最低のものを見た。マシンはクルクル回るおもちゃみたい。これはモータースポーツではない」

 エキサイティングとエコの両立は難しい。(SANKEI EXPRESS

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