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【勿忘草】都会派BBQの秘密

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【勿忘草】都会派BBQの秘密

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 バーベキュー(BBQ)は夏の風物詩とばかり思っていたが、日本でBBQをやるなら正解は秋だという。涼しいからだ。真っ赤な夕暮れを眺めつつ、スズムシの音色を聞きながら行うBBQは格別と聞き、都会のBBQスポットとして注目されている新豊洲へ偵察に行ってきた。

 仲間10人と連れ立って向かったのは、とにかく予約が取れないことで有名なBBQ施設「Wild Magic(ワイルド・マジック)」。近年、アウトドアブームの広がりとともにBBQの施設も増えつつあるが、このワイルド・マジックの人気はすごい。予約はインターネットのみ、支払いは現金か銀行振り込みでという煩わしさにもかかわらず、週末は1カ月先まで埋まっている。どうしても行きたければ、キャンセルが出るのを待つか比較的空きのある平日の夕方を狙うしかない。私も平日を狙って10人分の予約を取った。

 値段設定もなかなか強気だ。一般的なBBQ施設は、ケータリングで食材を頼んでも1人の予算は3000円程度。一方でワイルド・マジックは、特に高級食材を使っているわけでもないのに1人5000円程度から。煩わしい手順を踏んで高いお金を払っても、たくさんの若者が集うのにはいくつか理由があるようだ。

 まずは、施設の作りがスタイリッシュなこと。会場にはアウトドアの本場・アメリカから輸入したタープやテーブル、高級コンロなどが配備されている。これらの景色が、豊洲に流れる運河や高層ビル群に溶け込み、ほかにはない“都会のアウトドア”の雰囲気を作り出している。もう一つは、ありそうでなかった“アメリカン”なレシピだ。チキン丸ごと一羽を焼く「ビア缶チキン」や、大きなビーフのブロックをローストするレシピなど、日本の焼き肉スタイルとは違った元祖BBQが体験できる。

 ただこれには難点もあり、アウトドアにはかなり自信のあった私も、せっかくの食材を焦がす悔しい体験をした。「今度は上手に焼くぞ!」と誓い、さっそく次の予約をしながらはたと気付く。この焼き方の難しさも、リピーターを増やす理由の一つなのかも…。なんとも、うまい商売が登場したものである。(今泉有美子(SANKEI EXPRESS

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