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思いやれれば自分も幸せに 「女子会のお作法 『汚ブス』にならないための39か条」著者 KENJIさん

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思いやれれば自分も幸せに 「女子会のお作法 『汚ブス』にならないための39か条」著者 KENJIさん

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2000人以上の女性たちに愛あるビンタを送ってきたKENJIさん。「実は私自身が一番の汚ブス。だからこそ、相手のことがよく分かるんです」=2014年9月24日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)  【本の話をしよう】

 男子禁制の「女子会」。そこで繰り広げられる女子のホンネ、のぞいてみたくない? 10代~80代の女子会に400回以上参加し「日本一女子会に呼ばれる社長」と呼ばれるKENJIさんが、女子の生態、より輝くための方法を『女子会のお作法』にまとめた。

 本気で怒る

 「最初は友達に呼ばれて参加した合コンがきっかけでした。そこに来ていた女性がご託を並べてあれこれ物言いするのに、思わずホンネで毒舌をぶつけてしまった。そしたら、みんな泣き出してしまって…。後日、『KENJIさんに叱られてスッキリした。女子会をやるのでぜひ来てください』と。そこから、どんどん口コミで『うちにも来て!』と広がっていきました。80代の女子会は、早朝のお散歩後のファミレスで、でしたね」

 現在はPR会社の代表を務めるが、それまでは大手芸能事務所で秘書やマネジャーを長年つとめてきた。多くのタレントやお笑い芸人を育ててきたからこその「人を磨く力」。それを礎にした愛ある毒舌が、悩みがつきない女子たちのハートに突き刺さったようだ。

 「すべての女性には、『愚痴を聞いてほしい』という痛切な欲求がある。それをすべて受け止めて、アンタはまだまだ大丈夫!と背中を押す。本気で怒って、本気で手をさしのべる。『こういう考え方もあるんじゃない?』と視野を広げてあげるのです」

 なぜ、見ず知らずの人にそこまで本気になれるのか? 「高校生のとき、1歳年下のいとこを事故で亡くしました。思春期だったので微妙な距離感だったのですが、彼が『(KENJIさんを)お兄ちゃん、って呼んでいいのかな?』と言ってくれていたというのを後で知った。なぜもっと本気でぶつからなかったのかと後悔しました。今を逃したら、相手とはもう会えないかもしれない。だから、中途半端に接するのはやめようと決めた。恥ずかしいとか関係ない。自分の両親にだって、どんどんハグしますよ!」

 汚ブス共通するのは

 副題は「『汚ブス』にならないための39か条」。「汚ブス」とは、「思いやりがなく」「ブスッとした表情で」「隙だらけの女性」のことを指すKENJIさんの造語だ。ダラダラとオチのない話を続けたり、約束をドタキャンしたり、酒に飲まれてハメを外してしまったり。女子会だけでなく、恋愛、ビジネス、プライベートの各シーンで出会う39の「汚ブス類型」。そんな汚ブスたちに、「何が言いたいか結論考えてから話せ!」「約束を守るのは大人の最低限のルール!」とビシバシダメだしをしていく。

 汚ブス、女子会と、キーワードこそポップだが、メッセージは真摯(しんし)。通底するのはマナー…つまり、「人への思いやり」だ。「芸能界は他人の目をすごく気にする職場だったということもありますが、人を思いやることで、人間関係ってうまく回るんですよね。誰かが失敗しても『たまたま忙しかったのかな』と思いやれれば、自分も相手も幸せになれる」

 愛あるビンタできれいになれるかも?(文:塩塚夢/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS

 ■けんじ 大手芸能事務所を経て2013年8月、PR会社「スリースマイル」を設立。10代~80代の女子会に400回以上参加した経験をいかし、内面から美しい女性を目指す「汚ブス研究家」としてテレビ・雑誌などで活躍中。専門学校などで講師としても活動。

「女子会のお作法 『汚ブス』にならないための39か条」(KENJI著/産学社 1200円+税)

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