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“説教”が別のセレブに思わぬ飛び火 オバマ大統領の娘に「もう少し上品に…」
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米ホワイトハウスで行われた「七面鳥恩赦式」で話すバラク・オバマ米大統領(左)と長女のマリアさん(右)、次女サーシャさん(中央)=2014年11月26日、米国・首都ワシントン(AP)
「もう少し上品にしたらどうなの」
米共和党の女性スタッフがバラク・オバマ大統領(53)の娘2人の服装や態度をフェイスブックでこうこき下ろしたところ、インターネット上で猛反発を招き、謝罪に追い込まれる騒動に発展している。敵対する民主党にダメージを与える狙いがあったとみられるが、標的をそれた矢は、今や幸せに暮らす別のセレブを直撃。女性スタッフ自身も、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で犯した過去の恥ずかしい失敗をほじくり返されるはめに陥っている。
謝罪したのは共和党のスティーブン・フィンチャー下院議員(41)の女性広報担当者、エリザベス・ローテン氏。
11月26日にホワイトハウスで行われた恒例の「七面鳥恩赦式」に立ち会ったオバマ氏の長女、マリアさん(16)と次女のサーシャさん(13)について、ローテン氏は27日、フェイスブックに「少しは上品になさい」と投稿。短いスカート丈やいかにも退屈そうだった2人の映像を念頭に「酒場にいるような服装はいけません。公の場で不機嫌な表情はしないように」と苦言を呈した。
このコメントに対し、ネット上で「意地が悪い」「無礼だ」などと非難が噴出。ローテン氏は28日になって「自分の言葉には毒があった」と謝罪した。
しかし、ローテン氏が書き込みを削除し、謝罪した後もツイッター上では、検索画面で関連する発言を一覧できるようにするハッシュタグ「#FireElizabethLauten(エリザベス・ローテンをクビにしろ)」が立ち上がり、上司であるフィンチャー議員に宛てたツイッターも殺到している。
実は、ローテン氏のSNSでの失敗はこれが初めてではない。
8月には、フィンチャー議員のツイッター・アカウントから、男女間の性行為を意味する俗語とともに、米無料音楽サービス「パンドラ」で聞いたビーチソングが最高だったという内容の投稿を行い、フィンチャー議員の支援者を唖然(あぜん)とさせた。
このときは、自ら名乗り出て、パンドラのお気に入りの音楽を友人とフェイスブックでシェアしようとして誤って議員のアカウントからも投稿してしまったと釈明。俗語については「性的な意味ではなく、ダンス用語として使った」と言い張りつつも再発防止を誓ったばかりだった。
勇み足で、恥ずかしい“前科”を再び報じられる結果となったローテン氏だが、それ以上に恥ずかしい思いをさせらているセレブがいる。ローテン氏と同じ共和党所属のジョージ・W・ブッシュ前大統領(68)の次女、ジェナ・ブッシュ・ヘイガーさん(33)だ。
英紙デーリー・メール(電子版)によると、ローテン氏の「少しは上品になさい」という投稿が広まると、数千人が社交クラブのパーティーで酔っぱらって友人を床に突き倒すジェナさん=当時(19)=の写真をツイート。大統領専用リムジンから報道陣に向かって舌を出す過去の写真も投稿され、「彼女は在学中に偽のIDを使ってバー通いをしていた。そして報道陣への舌出し。これって“上品”?」などの書き込みが相次いだ。
ネット上では、カクテル名をもじった彼女の当時のニックネーム「ジェナ(ジン)・アンド・トニック」も復活。ローテン氏の不注意なつぶやきによる一番の被害者は、何の落ち度もないのに過去の古傷をたたかれることになった今や人妻のジェナさんなのは間違いない。(SANKEI EXPRESS)