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政治
【衆院選2014】自民「菅氏攻撃」 野党「暴走泊める」 最初で最後の日曜日 各党必死の訴え
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衆院選は7日、選挙期間中で最初で最後の日曜日を迎え、各党党首らは14日の投開票に向けて各地で支持を訴えた。序盤情勢で優位に立った自民党は安倍晋三首相(総裁)らが、民主党の菅直人(かん・なおと)元首相が立候補している東京18区でマイクを握った。劣勢と報じられた野党各党は反転攻勢に向け必死の訴え。民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表らは接戦区に入り、票の上積みを図った。
安倍首相は7日午後、府中市のショッピングモール前で街頭演説し「2年前、3年前の、あの民主党政権時代のような円高時代に戻してはいけない」と語り、経済政策「アベノミクス」継続への理解を求めた。
これに先立ち、高村正彦副総裁は武蔵野市で演説し「安倍安定政権を続けるのか、1年で首相が代わる鳩山(由紀夫元首相)さん、菅(かん)さんのような政治に戻すのか」と力説した。
政権幹部が相次いで駆けつけた東京18区は、2012年の前回衆院選で自民党候補が菅(かん)氏を破ったものの、菅氏は比例代表で復活当選した。自民党都連幹部は「今回は比例復活もできないほどたたきつぶしたい」と語るなど、「集中攻撃」の様相だ。
首相はこの日、東京都北区で公明党候補の応援演説も行った。公明党の山口那津男(なつお)代表は大阪市内の演説で「まっしぐらにアベノミクスを進め、良い結果が現れてきた。しっかりと強く進めるのが自公連立政権の進め方だ」と訴えた。
一方、海江田氏は7日、与野党の候補が接戦を展開する長崎市や福岡市の選挙区を回り、「どうして働く人たちの雇用を不安定にすることが成長戦略なのか」などと安倍政権を厳しく批判。ただ、枝野幸男(ゆきお)幹事長は都内で「(公認候補の)全員当選を目指したいが、1議席でも増やせれば、ということだ」と記者団に語り、目標に掲げる100議席獲得に向け厳しい戦いをにじませた。
維新の党の江田憲司共同代表も7日、神戸市で「安倍政権を大勝させたら、誰も安倍政権の暴走にストップをかけられなくなる」と訴えた。
生活の党の小沢一郎代表は岩手県奥州市の選挙事務所前で「何としても政治を変えなくてはならない。岩手県では民主党と力を合わせて頑張ることになった。これを日本全国での(野党)協力のきっかけとしたい」と意気込みを語った。
≪有権者 「中小にも経済効果」「若者の就労や子育て政策を」≫
最初で最後の日曜日、各候補者は買い物客らでにぎわう繁華街などで支持を呼びかけた。14日の投票日まであと1週間となり、各党の幹部も応援に奔走。有権者は訴えに耳を傾け、投票先に思いをめぐらせた。
買い物客などでにぎわう東京都府中市のショッピングセンター前に7日夕、安倍首相が自民前職の応援に駆け付けた。安倍首相は選挙カーの上から、「中小零細企業にも(景気回復を)実感してもらえるよう改革を前に進めていく」と強調。人々はカメラのレンズを向け、首相の姿を撮影していた。
買い物帰りに夫と立ち寄ったという府中市の主婦、亀井淳子さん(39)は「将来、年金がもらえるのか不安なので社会保障を充実させてほしい」と期待を寄せた。市内の元公務員、原和夫さん(71)は「自民党政権になってから商店街の人通りが増え、景気が上向いてきた気がする。さらなる景気対策を講じてほしい」と話した。
「おばあちゃんの原宿」として知られる東京都豊島区の「巣鴨地蔵通り商店街」には、民主党の枝野幸男幹事長が、民主元職の応援に入り、「1強多弱ではブレーキの利かない危ない国になってしまう」と訴えた。
日曜日とあって、買い物客だけでなく観光客の姿も目立つ商店街。握手して回る枝野氏に「負けるな」との声も上がった。
商店街で茶販売店を経営する塩原道夫さん(64)は「大企業寄りになるのは仕方ないが、中小企業にも経済波及効果が行き渡るようにしてほしい」。服飾店員の青木金子さん(70)は「年金は減る一方なのに税金は増えるばかりで不安。高齢者対策をしっかり考えてくれる人を選びたい」という。
群馬県高崎市では、自民前職が「ここ群馬でも一人一人の皆さまが景気の回復を実感できるようにしたい」と、自民党が推進する経済政策の継続を訴えた。
演説を聞いた市内に住む無職男性(71)は、今回の選挙について「説明を聞いても何のための選挙か分からない。税金の無駄遣いだ」としながも、「国全体として、どう人口減を食い止めるかという課題がある。年寄りだけの選挙にしてはいけない。若者の就労や子育てへの政策なども含めて投票先を決めたい」と話した。(SANKEI EXPRESS)