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高級ホテルの定義変えた 台湾最新トレンド マンダリンオリエンタル台北

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高級ホテルの定義変えた 台湾最新トレンド マンダリンオリエンタル台北

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イタリアレストラン「ベンコット」で、利用客からみえるオープンスタイルの調理室に立ち、デザートを盛りつけるシェフたち=2014年11月12日、台湾・台北市(佐野領撮影)  【大人の時間】

 日本人にとって身近な海外旅行先である台北に新たなランドマークが誕生した。都心に隣接した松山国際空港から車でわずか5分という便利な立地に今年5月、オープンしたラグジュアリーホテル「マンダリンオリエンタル台北」。最高水準のサービスを求める人々に支持され、宿泊もレストランも予約が取りにくい状態が続いている。「台湾における高級ホテルのスタンダードを変えてしまった」とされる最前線をのぞいてみよう。

 理想をゼロから

 マンダリンオリエンタル台北は、どこかのホテルを買い取って改装したり、高層ビルのテナントとして入居しているのではなく、以前にあった建物を取り壊し、更地の状態から建設された。だから、アジアンテイストの高品質なサービスで世界中に熱烈なファンを持つマンダリンオリエンタル・ホテルグループが「これまで培ってきたノウハウと経験を注ぎ込んで、台北にぴったりの理想的なホテルをゼロから作り上げた」(ポール・ジョーンズ総支配人)というシンボリックな存在になった。

 立地条件もとてもいい。緑豊かな台北中心部の大通り、敦化北路に面しており、松山国際空港から送迎のワゴン車でわずか5分で着く。東京の羽田空港を朝7時20分発のチャイナエアライン機で台北に飛べば、1時間の時差もあって松山国際空港に10時15分に着き、午前中にホテルにチェックインできるほど、日本からの利便性は高い。到着したら、ランチにホテル3階の広東料理「雅閣(ヤグ)」で、台湾の素材を生かした本格的な飲茶や北京ダックを満喫するのもいい。旅情が一気に高まるはずだ。

 予約殺到のレストラン

 このホテルは細部に至るまでデザイン性が高く、アート感覚に富んでいることもうれしい。雅閣では、古き良き中国人の温かみや政治性を感じさせる作風で世界的に評価されている中国の現代美術家、朱偉の作品がふんだんに使われ、フロアやプライベートダイニングの空間に知的なアクセントを与えている。

 終日営業しているフレンチレストラン「カフェアンドゥトロア」、オープンスタイルの調理室で陽気なシェフたちが腕をふるうイタリアレストラン「ベンコット」とあわせ、3つのレストランはニューヨークを拠点とする世界的な空間デザイナー、トニー・チーの設計だ。選び抜いた食材を使ったアイデア豊かな料理や丁寧なサービスに、ハイセンスな空間美学があわさり、3つのレストランはオープン半年で台北の人気スポットになった。特にベンコットは予約が取りにくいことで有名になってしまったそうだ。

 コミュニケーションディレクターのルアン・リー(李佳燕)さんは「レストランが常に予約でいっぱいになっているのをみれば、台北の人々がいかに最高水準のサービスを求めていたかがわかる。こうした最高級ランクのホテルは、台北に存在しなかった。台湾では高級ホテルの定義が変わってしまったのよ」と話す。リーさん自身、台北の高級ホテルで長年働いてきたプロフェッショナルとして、いつか香港や東京にあるような最高級ランクのホテルで腕試しをしたいと考えてきたが、台北に夫と長男がいるため思いとどまってきたそうだ。マンダリンオリエンタル台北の開業を知り、転職に迷いはなかったという。

 極上のスパ施設

 このホテルにはもうひとつ、予約を取りにくい施設がある。ホテルグループの名前通りのオリエンタルなもてなしに愛好者が多いスパだ。2階分の広さ1058坪(3500平方メートル)という巨大なスペースに最新のスパ施設とフィットネススタジオが備わっている。スパでは、まずジェットバスやヒーティングルームで30分以上過ごしてリラックスしてから、物腰の柔らかいスタッフに案内されてトリートメントルームに向かう。あとは極上の時間を楽しめばいい。

 伝統美を意識したデザインと高い機能性を併せ持つ256室の客室と47室のスイートは、すべてが55平方メートル以上の広さを持つ。すべての客室に最先端の室内エンターテインメント、ウオークイン・クローゼット、大理石のバスルームが完備されているという豪華さだ。

 宿泊客は、地元台湾のほか、中国、香港、日本、欧米からの来訪者がほぼ20%ずつという。世界を知る旅行者にとって、台北に新しい魅力が加わったことはうれしいニュースだ。(佐野領、写真も/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 ■Mandarin Oriental, Taipei 台北の中心部に5月18日開業したマンダリンオリエンタル・ホテルグループの最新ホテル。客室は303室あり、うち47室がスイート。全客室が55平方メートル以上の広さを誇る。6軒のレストランおよびバー、広々としたスパ施設を備える。HP:www.mandarinoriental.co.jp/taipei/

 【日本での予約・問い合わせ先】

 マンダリンオリエンタル・ホテルグループ 日本リザベーションオフィス (フリーダイヤル)0120・663・230

 ≪日本各地から直行便≫

 台北へはチャイナエアラインの直行便で羽田空港や成田空港から約4時間、関西空港から約3時間20分。日本各地と台湾を結ぶフライトは毎日20便以上運航されており、羽田空港と台北市街にある松山国際空港を結ぶ直行便も毎日4便(共同運航便を含む)と充実している。日本-台湾線で多く使われているA330-300のビジネスクラスでは、最大166度のリクライニングシート=写真=や、オンデマンドのエンターテインメントシステムが標準装備されており、快適なフライトを楽しむことができる。HP:www.china-airlines.co.jp/

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