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【勿忘草】豊洲がランニング聖地に
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ランニングブームが止まらない。ブームが起きたのは今から10年ほど前だが、廃れるどころか盛り上がり続けている。多くの趣味の中でも、過酷な部類に入るのに、猫もしゃくしも額に汗をにじませ走っている。常に強烈な疲労を全身に感じ、汗をだらだらと垂らし、白目をむき、歯を食いしばって、それでもみんな走り続けている。それでも何十万というランナーが、毎週末、全国の大会で汗を流している。
なぜ、そこまでしてみんな走るのか。この謎は、実際に走ってみるまで絶対に分からない。ところが一回走ってしまったら最後、多くの人がやみつきになる。やみつきの根源は、走り終わったときの「もう走らなくていいんだ」という解放感、それに尽きる。運動が苦手な人でもあの解放感を味わったら最後、「お、お願い、もう一回だけ…」となる。あの解放感を得るためにまたランニングへと出かけるのだ。
かくいう私も、そんな中毒に3年前から陥ってしまった“マラソンジャンキー”である。週2、3回は皇居の周りを走るので、1カ月に100キロ弱を走っている計算になる。しかし、一向にタイムが縮まらない。軽量の高価なウエアを買い、ストレッチをし、足が速くなるというアミノ酸ドリンクもたくさん飲み、高いシューズに変え、ランニングウオッチも導入したのにだ。理由は分からないが、皇居ランナーが多すぎるのだと思う。人が多いと遠慮がちに走ることになるので、いいタイムが出ない。そうに決まっている。
そんな皇居ランナーに、先日朗報が届いた。「東京・豊洲をランニングの聖地に!」というプロジェクトが発足し、2年後までに新豊洲を中心とした1周約5キロのランニングコースを完成させるという。運河沿いの道は幅が広く、皇居周辺のような渋滞はない。完成すれば、良いタイムをたたき出すことができそうだ…と期待したが、豊洲にも大きな問題があった。風がとても強いのだ。向かい風に邪魔されては、渋滞同様に良いタイムを出すのは難しいことが予想される。
努力を正当に評価されないのはつらいが、こればかりは仕方がない。譲り合いながら、楽しくランニングを続けていこうと思う。(今泉有美子/SANKEI EXPRESS)