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【まぜこぜエクスプレス】Vol.33 希望のたすきつなぎゴールへ 「みんなのMAEMUKI駅伝2014」
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今年で3回目となる「アメリカンホーム・ダイレクト_みんなのMAEMUKI駅伝2014」の模様=2014年5月14日(提供写真) 今年で3回目となる「アメリカンホーム・ダイレクト みんなのMAEMUKI駅伝2014」のゴールイベントが26日、東京都港区の「六本木ヒルズ ヒルズアリーナ」で開催される。3年間の総走行距離約2万3000キロ、総参加人数約4500人の思いをつないだ日本一周駅伝プロジェクトのグランドフィナーレだ。
「アメリカンホーム・ダイレクト みんなのMAEMUKI駅伝2014」は、一般のランナーがたすきをつないで日本を一周するプロジェクト。病気や障がいなどさまざまな悩みを持つ人の声を聞く機会が多いアメリカンホーム医療・損害保険が、「病気やケガ、災害などの困難に負けず前向きに生きる人々を応援したい」と、2012年から開催している。
私も去年ランナーとして参加したが、たすきをリレーする瞬間、待ち受けるスタッフとのハイタッチがとてもうれしくて、記憶に残る経験になった。
第3回となる今年は走る距離も参加人数もパワーアップ! 5月14日に東京をスタートし、全国47都道府県をまたぐ約9200キロを、1900人の一般ランナーと、プロジェクトのメーンキャラクターの間寛平さん、サッカー元日本代表の中山雅史さんらも参加し、たくさんの人の思いがこもるたすきをつないできた。
そして、いよいよ26日に感動のゴールを迎える。寛平さん、中山さん、これまで駅伝に参加した一般のランナーとともに、私もグランドフィナーレを見守る。
今回、最終ランナーを務めるのは笈川敏子さん(42)。生まれつき聴覚障がいをもっているが、笑顔を絶やさない明るい性格。盲聾者(もうろうしゃ)のマラソンランナーのための伴走クラブでも活躍するアクティブな笈川さんに昨年、乳がんがみつかった。がんを告げられた日、笈川さんは失意のあまり、そのまま家に帰りたくなくて、ふらりと本屋に立ち寄った。本棚を眺めていたら、「前を向いて走る」の言葉に目が留まり、思わず手に取った本が『前を向いて走る。あなたの支えがあったから。MAEMUKI駅伝ランナー1,104人のメッセージ』(インフォレストパブリッシング、1000円+税)だった。
そこで紹介されているランナーの闘病記や駅伝参加のエピソード、ランナーの笑顔、スタッフの笑顔に思わず涙があふれ、「この人たちのように頑張ろう! そして、治療が落ち着いたら、MAEMUKI駅伝に応募しよう!」と決意したのだという。笈川さんを前向きにしたのは、3年間蓄積したランナーたちの思いだったのだ。
8月にようやく抗がん剤点滴を終えた笈川さんは、「一人では闘えませんでした。MAEMUKI駅伝に励まされ、同じランナーの親友や治療チームに支えられ、辛(つら)い治療を頑張れました」とコメント。そして、「恩返しがしたい」「感謝の気持ちを持って駆け抜けたい」と、親友のランナーとともに今年の駅伝に参加している。まさに、3年間の集大成イベントにふさわしい最終ランナーだ。
先日、ある講演の後、視覚障がい者と健常者が一緒にプレーできるブラインドサッカーのボランティアをしているという青年が私のもとを訪ねてきてくれた。彼の活動のきっかけとなったのも、みんなのMAEMUKI駅伝だというのだ。
「家族ががんになり、家族も自分自身も前向きに生きたいと思って走った。知らない人からたすきをもらい、知らない人にたすきをつないだ。その瞬間からただの他人ではなくなった。たくさんのスタッフともつながった。学校や会社では得られない感動と出会えた」と、はにかみながら話してくれた。
みんなのMAEMUKI駅伝で希望がつながるうれしさを体験することで、もっと人生の栄養になるような、心が喜ぶような活動をしたくなったのだろう。みんなのMAEMUKI駅伝には、そんなステキな効果がある。(一般社団法人「Get in touch」代表 東ちづる/SANKEI EXPRESS)