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「僕にとってはとても個人的な作品」 映画「はじまりのうた」 ジョン・カーニー監督に聞く
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撮影現場で休憩するジョン・カーニー監督=2010年3月31日(アルシネテラン提供) 監督第2作「はじまりのうた」を手がけたアイルランドのジョン・カーニーがSANKEI EXPRESSのメールインタビューに応じ、舞台を前作のダブリンから米ニューヨークに移した理由について、「これは音楽業界の物語だから、業界の中心地であるニューヨークにすべきだと考えました。音楽業界を目指す人ならば、ダブリンの小さな街を後にして、きっとニューヨークに向かうでしょう。もし映画業界の物語にするならば、僕はロサンゼルスを舞台に選んだかもしれません」と説明した。
カーニー監督といえば、低予算を物ともせず、面白さが口コミでジワジワと世界に拡散していく映画を撮る人物-とのイメージが強い。当の本人は「2作品とも委員会の形で作られていません。登場人物にはすべてモデルがいて、僕にとってはとても個人的な映画なんです。誰か周囲の声を反映しなければならない作品でもない。もしかしたら、そんな作り方がもたらすパーソナルな響きが、観客個人にとっても個人的な体験のように受け止められ、少しずつ広がりをみせていくのかもしれません」と分析してみせた。
音楽の素地が全くないと尻込みするキーラ・ナイトレイの新たな魅力を引き出すことに成功した。「キーラはギターを手にしたことがないし、歌手でもない。実は音楽には全く興味がない人でした。だから日々音楽に触れてもらいました。楽器を演奏させたり、歌ってもらったり…僕も大変でした。キーラはあまりやりたがらなかったのです」。大女優をその気にさせるには、相当なエネルギーが必要だったようだ。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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