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経済
中国人客“爆買”スタート! 日本各地で「春節特需」、店頭に赤サンゴも
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中国の春節(旧正月)に合わせて始まった「長崎ランタンフェスティバル」=2015年2月19日夜、長崎県長崎市の湊公園(共同) 中国で春節(旧正月)を祝う大型連休が始まり、日本国内では19日、中華街を抱える長崎や横浜などで祝賀行事が行われる一方、買い物目当ての中国人旅行者が大挙して押し寄せている。百貨店や量販店の多くは、売上高が落ち込む2月の「特需」とみて、この商機を取り込もうと懸命だ。
長崎市では、約1万5000個の中国ちょうちんを街中でともす「長崎ランタンフェスティバル」が始まり、赤や黄色の光が一斉に街を染め上げた。
午後6時、中華街に近い主会場の湊公園でドラや爆竹の音とともにランタンに光がともった。3月5日までの期間中、90万人以上の人出を見込む。
長崎県諫早市の専門学校生、水町香菜美さん(20)は「温かみのある明かりに癒やされた。身近に中国文化を感じられて、長崎はいいなと思った」と声を弾ませた。
横浜市中区の横浜中華街では、白や黄色に彩られた5頭の獅子による伝統の獅子舞「採青」が店舗前を練り歩き、商売繁盛を祈って舞いを披露。爆竹や太鼓の音が鳴り響く中、激しくジャンプしたり、2階まで伸び上がる獅子の姿に集まった人々は歓声をあげた。
東京や大阪の繁華街では、休暇を利用した中国からの旅行者で、量販店や百貨店がにぎわっている。東京・銀座のラオックス銀座店やドン・キホーテ銀座本館などでは、観光バスから家族連れが続々と来店。化粧品や目薬、雑貨や菓子などを大量に購入する“爆買”の様子がみられた。日本製炊飯器を3つもまとめ買いしたり、買い物袋が多すぎて持ちきれなくなり、店員に運ぶのを手伝ってもらう旅行者の姿もあった。
格安航空会社(LCC)が多く就航する関西空港を抱える大阪では、春節の大型連休に合わせ、商店街や百貨店が福引や「縁起物」を用意するなど集客に力を入れている。心斎橋筋商店街の多くの店では、日本以外のパスポートを提示すると、5~8%の割引を受けられる。化粧品、衣料、雑貨などがよく売れるという。阪急百貨店梅田本店では、中国で「縁起物」として人気の赤サンゴやひすいを使った置物や装飾品をそろえ、中国人向けの福袋も初めて売り出した。関西のホテルは、中国や台湾からの旅行者で、ほぼ満室状態が続いている。(SANKEI EXPRESS)