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経済
【OMOTENASHI SELECTION 2014】金賞(8)十二単シリーズ 満開 厳選の米ブレンド 心躍るギフトに
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お米のおいしさは「甘み」にあるといわれる。炊き上がった米を食べ、この甘みの具合を確認する八代目儀兵衛の橋本隆志社長=2015年2月13日(提供写真)
■十二単シリーズ 満開 八代目儀兵衛
ワクワクしながら、風呂敷の結びを解くと、真っ白なお米が目に飛び込んでくる。「十二単(ひとえ)シリーズ 満開」は、12種類のお米を、艶やかな色彩の風呂敷で包んだギフトだ。このサプライズ感に加え、もう一つ仕掛けが隠されている。食べきりサイズの一包み2合に小分けされたお米は、何と和食、洋食、おむすび、すしなどと12種類の料理の用途別なのだ。その料理の味がもっとも引き立つように、最適な米を選んでブレンドしている。
なぜこれほどまでに、お米にこだわったのか。京都に代々続く米屋の長男で、五ツ星お米マイスターの称号をもつ橋本隆志社長は「おすし屋さんや料亭といった専門の料理店は、最高の味を出そうと米も用途を指定して注文をしてきます。こういった米の味や食感を大事にする文化を、ずっと守り続けたいと思いました」と話す。
もう一つの出来事も関係している。小学校で出前授業をしたとき、塩むすびについて尋ねたら、知らない子供たちが実に多かったという。その理由は、白いご飯は味がないから、具が入った味付けされたおにぎりしか食べないというものだった。「日本人は米の味を忘れつつあるのではないかという強い危機感をもちました」と橋本社長。
十二単シリーズをはじめとして、八代目儀兵衛が提供するお米を特徴付けるのは、各銘柄米をブレンドするという独自の手法だ。
そもそも日本ではブランドや産地によって米がランク付けされる傾向にあるが、同じ銘柄でも、その味は気候変動などの影響を受けて、微妙に変化しているとされる。逆に名も知れぬおいしい米も存在する。そこで家業で培った匠の技を生かし、さらに味が高まるよう、厳選した米を絶妙にブレンド。ここに価値を見いだし、オンリーワンを追求しようという考え方だ。
このため毎年、全国から200種類以上の米を取り寄せ、実際に食べ比べて商品づくりをする。経営する飲食店「米料亭 八代目儀兵衛」では、炊飯にもこだわり、オリジナルの土鍋で少量を炊き上げるといった具合に一切の妥協を許さない。
贈られた側にほほ笑みをもたらす十二単シリーズは、まさにおもてなしの心がこもった商品なのである。
所在地:京都市下京区西七条北衣田町10 www.okomeya.net
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