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スイマーの役作り フォーム、肉体改造 映画「君に泳げ!」 ソ・イングクさんインタビュー

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スイマーの役作り フォーム、肉体改造 映画「君に泳げ!」 ソ・イングクさんインタビュー

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昨年は時代劇にも挑戦した人気歌手のソ・イングクさん=2015年2月20日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)  五輪競泳・韓国代表の座をめぐり、熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げてきた天才スイマー2人の栄光と挫折を描く青春物語「君に泳げ!」(チョ・ヨンソン監督)。韓国で大ヒットしたテレビドラマ「君の声が聞こえる」のイ・ジョンソク(25)と、人気歌手のソ・イングク(27)がダブル主演を務め、2人の初恋の相手をK-POPグループ「少女時代」のユリ(25)が演じた。

 映画初出演のイングクは「ニューアルバムの『Last Song』とこの映画のリリース時期が重なり、僕が作詞・作曲した歌『Last Song』が映画の日本版予告編でイメージソングになりました。僕もうれしいですし、ファンも喜んでくれると思います」と語り、相好を崩した。

 「水泳界のプリンス」と注目されながらも、ある事件に巻き込まれ、五輪代表候補の立場を追われたウサン(ジョンソク)。やはり「天才スイマー」として将来を嘱望されながらも、父の死を契機に無気力となってしまい、競泳界から身をひいたウォニル(イングク)。かつてライバル関係にあった2人は、廃部寸前の高校水泳部で7年ぶりに奇しくも再会を果たし、何のために泳ぐのかを悩み抜く。

 3カ月間みっちり筋トレ

 イングクの鍛え抜かれた肉体に目を見張るだろう。映像にリアルさを強く求めるチョ監督が飛ばした注文は厳しいもので、「アスリートとしてのキリッとした体の姿勢から、水泳中のフォーム、体力の付け方にいたるまで事細かに指示が出ました。肉体改造については、食事制限と毎日の筋力トレーニングが中心。筋トレは撮影中も継続し、トータルで3カ月間みっちりと取り組みました」。撮影中は食事制限を解き、サムギョプサルや鶏といった大好物を積極的に食べて体力の維持に努めたが、5キロほどしぼった体重は撮影終了時も変わらなかった。

 役作りは難航したようだ。一見底抜けに明るい性格だが、その心の奥底に深い闇を宿したウォニルの人物像を十分に捉えきれなかったという。「僕は人見知りで、ウォニルほど性格が明るくないし、心に痛みを抱えているわけではありません。また、僕にはウサンのようなライバルがいません。たまにライバルが欲しいなあと思うこともありますが…。ウォニルと似ているといえば、食べることが大好きということぐらいですね」

 幼いころ、テレビの歌番組に登場するスター歌手たちにあこがれ、自然と自分も歌手になりたいと思うようになった。すでにテレビで俳優活動もスタートさせているが、「もともと俳優になろうという気持ちは一切ありませんでした。俳優業への挑戦は偶然訪れた機会なんですよ」。思いがけず、自己表現の幅が広がった今、イングクは「俳優と歌手を続けるうえで『役立つ』と感じたら何でも挑戦したい」と考えている。2月28日から東京・シネマート新宿ほかで全国順次公開。(高橋天地(たかくに)、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■Seo In-guk(徐仁国) 1987年10月23日、韓国・ウルサン生まれ。2009年、歌手デビュー。13年、シングル「Fly Away」で日本でも歌手活動をスタート。今月25日、初のベストアルバム「Last Song」をリリース。俳優としては、12年「ラブレイン」「応答せよ1997」、13年「主君の太陽」、14年「高校世渡り王」「王の顔」など。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2015年3月4日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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