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歌×ダンスの新しい形 FabFes

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

歌×ダンスの新しい形 FabFes

更新

3月2日に行われたFab_Fes.2015_SPRING=2015年、東京都渋谷区の「アイア_シアタートーキョー」(提供写真)  【DANCE@EXPRESS】

 今や数多くのアーティストがライブで起用する「ダンス」および「ダンサー」。中でもよりダンスをそのパフォーマンスの前面に押し出したアーティストたちによって立ち上げられた「FabFes」というイベントが存在する。一般的にバンド界でいう所の「フェス」的存在にあたるこのイベントだが、立ち上げられるや否や日の出の勢いでフォロワーを量産中。一体このイベントの何が魅力的で爆発的な人気を博しているのか探ってみた。

 「フェス」という概念

 バンド界でよく耳にする「フェス」という、複数のアーティストが一堂に会してライブをするイベントは、一般的にも認知されているだろう。

 しかし、「ダンスボーカルユニット」を対象とするような物はあまり存在しなかったのが現状だ。そういう意味では必然的に時代によって生み出されたともいえる形である。出演者も、お茶の間で知られるベテランから、売り出し中の若手までバラエティーに富んでいる。

 体を楽器とするダンス

 音楽があればミュージシャンが存在するのと同様、彼らにとって自分を表現する物自体が歌を伴ったダンスのパフォーマンスであり、その中には音楽を体で表現するということにおいて超一流の世界レベルで活躍するダンサーが在籍していることもしばしばである。

 歌をバックアップするためのダンスではなく、あくまで一つのステージの中での歌とダンス。どちらか一方では伝えきれない物を互いに補い合うことによって、視覚と聴覚でより楽しむことができるのだ。

 時代に合ったイベントの作り

 格式の高い物ではなく、思いついた時にすぐに行けるようなオープンな雰囲気もこのイベントならではの特徴であり、観客はその中から気に入ったアーティストを応援するようになっていく。そんな、ファンを皆で共有するようなことができるのもこのイベントの見どころだ。

 また、公演終了後にメンバーによる客出しで顔を合わせる時間が設けられてあり、即席のサイン会や握手会が開かれ、物販コーナーがとてもにぎわっていたのも印象的だった。

 これも正に今の時代に合ったイベントの作りなのだろう。応援する側もされる側も、よりその実感を持つことができるように感じられる。

 回を重ねるごとに急成長していくこのイベントの行く末は時代を反映するものとなっていくのだろうか? 非常に楽しみである。気に入ったアーティストやその卵を探しに一度足を運んでみてはいかがだろうか。(宮城県出身のダンサー 吉田悠紀/SANKEI EXPRESS

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