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「プロヴァンス・ロゼ2013」と紀州の香山椒 青木冨美子
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淡いサーモンピンク色のシャトー・デ・ヴァンティニエール_コート・デ・プロヴァンス・ロゼ2013(青木冨美子さん提供)
来週には東京でも桜開花の吉報が聞けそうですね。日本列島がピンク色に染まる時期には、いつも以上にロゼ色のワインにときめきます。
淡いサーモンピンク色のシャトー・デ・ヴァンティニエール コート・デ・プロヴァンス・ロゼ2013は南仏プロヴァンス地方の辛口で、夏ミカンを彷彿させる香りと酸が魅力。3種類の黒ブドウ(サンソー、グルナッシュ、シラー)をブレンドしているので、2分くらいワインを口のなかで噛み込んでいると酸と同時にタンニン(渋み)も感じます。
このロゼの香りから連想したのが、紀州かねいちの香山椒“石臼挽きの山椒粉”。本紙の元旦巻頭特集に登場していた特別な山椒で、担当記者さんから分けていただいた代物です。袋を開けた途端、力強いスパイシーさが広がり、そのあと、ユズや日向夏似の和柑橘果実の清涼感。石臼挽き由来の不均一な粒は舌の上で異なるざらつき感をもたらし、舌先にぴりぴり感を残してフィニッシュに繋がっていきます。
みかん科の“山椒”だからなのでしょうか、柑橘の香りを今回初めて感じました。これと含有するタンニン分が、プロヴァンス・ロゼの要素と見事に重なり、合わせると、タンニンが完璧に落ち着いてきます。
用意した『八ツ目や にしむら目黒店』のかばやきとの相性は、熟成ダレの甘さと香山椒効果で渾然一体に。包容力のある辛口のロゼは、桜の季節には外せません!(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS)