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最先端CGIで「秘密」を明らかに ディスカバリーチャンネル 新番組「宇宙の解体新書」

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最先端CGIで「秘密」を明らかに ディスカバリーチャンネル 新番組「宇宙の解体新書」

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宇宙でも圧倒的な存在感を放つ太陽。煮えたぎる表面の下に隠された秘密を暴く(ディスカバリーチャンネル提供)。(C)2015_Discovery_Communications,LLC.  【TVスクエア】

 地球に生命をもたらした太陽や、人類の移住計画が持ち上がる火星、地球上の生命に絶滅の危機をもたらす小惑星…。私たちの存在に大きく関わる星々だが、私たちはまだ、これらの天体のことをほとんど知らない。

 いまの人間の技術力では、太陽でさえ遠くから眺めるぐらいが精いっぱいで、ブラックホールにいたっては十分に観察することすら難しい。近くに寄って肉眼で見ることはできず、もちろん、内部を探索できる宇宙船など持っていない。

 しかし、研究は着々と進んでいる。実際に見られなくとも、太陽は単なる火の玉ではなく、複雑に層を織り成す天体だということはわかってきた。

 ブラックホールは周囲のものすべてを吸い込む破壊的な存在だと思われてきたが、実は銀河を作りだし、星々の動きをつかさどっていることも明らかになってきた。地球に密接にかかわる天体に潜む秘密を、宇宙物理学者たちは確実に解明しつつある。

 その最新の成果をもとに、太陽、ブラックホール、火星、彗星(すいせい)、小惑星、銀河系といった天体の姿をドラマチックに描き出す大作シリーズが、4月3日から毎週金曜日、23時からディスカバリーチャンネルで放映される。各回60分の番組で、全6話から成る新番組だ。

 迫力の映像と音

 まずは「太陽を裸にする」エピソード。原題は「STRIP THE COSMOS」。STRIPとは「裸にする」「むきだしにする」という意味だが、これは比喩ではない。このシリーズでは鮮明な最先端CGIアニメーションを使って、天体の皮を一枚ずつ剥いで見せてくれるのだ。

 たとえば太陽ならば、そこかしこで炎が噴きあがる表層を一枚、剥いだ下に、まがまがしい黒点が広がる層が現れる。さらにその層が剥がされていくと、見ているだけで放射熱を感じるほどの灼熱(しゃくねつ)の層が続く。そしてその奥に、すさまじいエネルギーを作り出している中心核が見えてくる。熱も重さも実際に感じられるかのような迫力の映像と音には思わず息をのむ。

 それぞれの層はいったいどのような影響を地球に与えているのか。まるで目の前で太陽が解剖されていくかのような臨場感で、太陽の秘密が明らかにされていく。

 そして「ブラックホールの音を聴く」エピソード。見事なCGIとナビゲーター役の科学者たちが、優しく情熱的な語りで解説するこの番組は、入門編として最適だが、同時に、最新の研究もふんだんに盛り込まれ、宇宙・天文ファンも見逃せない。2つのブラックホールが衝突する音を聞こうという試みなど、型破りな方法で宇宙の秘密に迫る研究者たちが生き生きと語ってくれる。

 ほかにも、これまでに見たことのない光景を見せてくれるCGIに、洗練された音楽、見る者をひきこむ科学者たちの魅力が組み合わさる番組が続々登場。教養番組・科学番組の枠を超えた、一級のエンターテインメント番組だ。(SANKEI EXPRESS

 ■ディスカバリーチャンネル 225以上の国・地域で放送されている世界最大級のドキュメンタリーチャンネル。ジャンルは宇宙、車・バイク、科学、テクノロジー、サバイバル、歴史、ミリタリー、超常現象など多岐にわたる。1997年に日本で放送がスタート。ケーブルテレビやスカパー!、IPTV放送などで視聴できる。問い合わせは、ディスカバリーチャンネルフリーダイヤル0120・777・362(午前10時~午後6時、年中無休)。www.japan.discovery.com

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