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【エコノナビ】セカンドオピニオンの勧め
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変形性股関節症と診断された。
昨年秋ごろから右の股関節上部のお尻が痛かったが、単なる筋肉痛ではないかと考え放っておいたら、痛みが徐々に強まってきた。迷った揚げ句、自宅近くの整形外科医を受診した。その結果の診断である。
その医師は骨盤を撮影したレントゲン写真を見ながら、加齢とともに股関節の可動域が狭くなってきていることなどを説明し病名を告げた。
診断にはショックを受けた。インターネットなどで調べた。症状が進めば、つえが必要になり、いずれは人工股関節手術の可能性もあるとあった。
しかし、診断をうのみにせず、別の整形外科医に診てもらうことにした。いわゆるセカンドオピニオンを求めたのである。群馬大病院(前橋市)で腹腔鏡を使った肝臓切除手術を受けた患者8人が死亡した医療事故も背中を押した。また、知人のある医師は「変形性という表現は便利。原因がよく分からない場合はとりあえず使う例が多い」という話をしてくれた。
そして、受診した別の整形外科医は股関節には問題がなく、むしろ、仙腸関節(仙骨と腸骨の接合部)にずれが生じている仙腸関節症の可能性があると診断した。30分余りをかけて丁寧に診察してもらった。
今現在、その医師の元で、姿勢を矯正したり、体を柔軟にしたり、股関節周りに筋肉をつけるなどの運動療法に精を出し徐々に改善しつつある。
医師とどう付き合うか。長時間待っての短時間診療という現実を前に、あまりしつこく聞くと嫌がられないかと考えて質問を遠慮する患者が多い。アトピー性皮膚炎やアレルギー症など症状が改善しないまま、何人もの医師の間を漂流して悩んでいる「医者難民」も少なくない。
それでも納得いくまで質問し、決してあきらめず、信頼できる医者を探すべきだ。自分の体である。安易に手術を承諾した揚げ句、失敗されては取り返しがつかない。患者自ら本やインターネットなどを使って本気で病気と向き合う努力を怠らねば、医者との対話も怖くない。(気仙英郎/SANKEI EXPRESS)