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【DANCE@EXPRESS】ダンスチームは「家族」 Twiggz(Twiggz Fam)
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2014年4月12日に開催された「WORLD_OF_DANCE_2014_LA」=米カリフォルニア州ロサンゼルスのロサンゼルス・コンベンション・センター(提供写真) 一言にストリートダンスと言っても、そのスタイルは多種多様であり、今日この時もどこかで新しいスタイルが生まれている。それこそがストリートダンスの醍醐味(だいごみ)でもあるのだが、そんな中でも昨今、破竹の勢いで世界的に広まっている「KRUMP」というスタイルを主軸としている「Twiggz Fam」のリーダー、Twiggz氏に「KRUMP」の魅力を語ってもらった。
争いや暴力的なものをダンスで解消しようとロサンゼルスの南部で生まれたダンスの一種で、動きでいうと映画「RIZE」を見ていただくのが早いと思います。
ダンススタイルの他に「自我の解放」という意味合いも持っていて、現在世界的に広まりつつある文化です。
僕がこのダンスを表現するにあたって全てをくれたのは創始者である「Tight Eyez(※)」です。彼と生活をともにして、本当に自分の人生に関わるたくさんのものをもらいました。まずはただただその素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたいです。
その彼の言葉に「良い家族、良い指導者や先輩を持って互いを成長させよう」というのがあります。KRUMPをしているTwiggz Famのメンバーは通常のダンスチームよりももう一段階絆の深い家族「Fam(ファム)」を名乗っている通り、僕にとっては本当の家族。そういう意味で、形を変えてもずっと僕の中に有り続けるものなんだと思います。
僕の所に来てくれる子の中でも「こいつは何かを持っている」とか「こいつを輝かせてみたい」とか、目の奥に見据えているものがひときわ強い子たち、例えばEXILE NAOKIや岩田剛典に関しては出会った時に言葉では説明できない僕の嗅覚というか、妖怪電波(笑)みたいなものが反応したんですよね。
僕はそういう才能のある子たちの背中を押したに過ぎないですが、彼らは僕の伝えたいことをちゃんとキャッチしてくれていますし、活動の仕方が変わっても今でも「家族」と呼べるメンバーです。
そう考えるとダンス界って、至る所にチャンスが転がっていると思うんですよ。僕が思っているのは、チャンスが転がってきた時にそれをキャッチする人間性や器の準備が必要になるということ。楽しむだけでもいいし、プロを目指してもいいし、関わる形がどうであれ、答えもなければ間違いもない世界ですから、とにかく本気でやってほしいということです。
それはたとえダンスをやめても何かの形で自分の人生の糧になるはずです。良いことも悪いことも仲間だったり自分自身で超えてゆけるようなものをダンスを通じて学んでいくことができれば、その人の人生がより幸せになるはずです。(宮城県出身のダンサー、吉田悠紀/SANKEI EXPRESS)