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極力オリジナルを壊さないよう 映画「ラスト5イヤーズ」 リチャード・ラグラヴェネーズ監督に聞く
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映画「ラスト5イヤーズ」(リチャード・ラグラヴェネーズ監督)。公開中(アンプラグド提供) 一人前の女優になろうと奮闘するキャシー(アナ・ケンドリック)だが、なかなか役はもらえない。一方、キャシーの夫、ジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)はベストセラー作家になり…。オフ・ブロードウェーで大ヒットしたミュージカルを映画化した「ラスト5イヤーズ」(リチャード・ラグラヴェネーズ監督、脚本、製作)は、恋に落ち、結婚した後、破局する男女の5年間の心情の変化が丁寧に描かれている。
SANKEI EXPRESSのメール取材に応じた監督は「主演の2人はすべて生歌で撮影し、何度も歌ってくれました。6曲目の『The Schmuel Song』(初めてのクリスマス)を披露したアナの演技はすべてアドリブです」と見どころを紹介した。
人気ミュージカルの映画化だが、監督はプレッシャーを感じなかった。「むしろ励みになりました。僕と同様、このミュージカルの大ファンが大勢いるんだとね。実は僕もミュージカルの大ファンだから、ミュージカルの映画化に懐疑的なんです。歌がカットされたり、歌えない人がキャスティングされたりするのが嫌なので、僕の映画では極力オリジナルを壊さないよう心がけました」
舞台と映画の一番の違いは何だろう。「キャシーとジェイミーがお互いに語りかけている点です。舞台版では観客にモノローグとして歌っています。映画では歌を受け取る側の感情も描けるので、双方の視点から、男女の恋愛関係についていろいろと分かるという構成にしました」。東京・YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開中。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)