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三浦 プロ野球タイ、23年連続勝利
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力投するDeNA先発・三浦大輔=2015年5月5日、神奈川県横浜市中区・横浜スタジアム(斎藤浩一撮影) プロ野球は5日、デーゲーム6試合が行われ、セ・リーグは、DeNAが今季初登板の「ハマの番長」三浦の好投で5-4とヤクルトに競り勝ち、阪神は先発の岩田が投打に活躍して、4-2で中日を下した。
今季は先発4本柱の一角を担いながら「すごくプレッシャーを感じる」と常に危機感を抱く。ただし「それを楽しめるようにと思っている。重圧に負けたくない。今を楽しまないと、自分に先はない」とも言う。この前向きな姿勢が左腕を支えている。エースのメッセンジャーは不調、チームは借金3を抱えて5位。苦境は続くが「自分は自分の仕事をするだけ。これで乗っていける」と力強かった。
DeNAは、六回に井手の犠飛で追い付き、高城、代打後藤の連続適時二塁打で勝ち越した。今季初登板の三浦が6回3失点で白星を挙げた。ヤクルトの成瀬は6回5失点で自身4連敗となった。
今季初登板で初勝利となったDeNAの三浦は「やっと開幕できた」と笑みがこぼれた。41歳のベテランは、プロ2年目から23年連続の白星で山本昌(中日)、工藤(西武など)の歴代最長記録に並んだ。
「いい緊張感。これを求めていた」という1軍のマウンド。立ち上がりの1番山田には、スライダーを外いっぱいに集め空振り三振を奪った。持ち前の制球力は健在だ。受けた高城は「低く構えたミットが全く動かない」と舌を巻いた。
荒木のソロなどで失点はしたが「何とか最少失点で踏ん張れた」との言葉通り丁寧に試合をつくった。2-2の六回に石川の失策で勝ち越されたものの、直後の攻撃で味方が逆転。「三浦さんに勝ちを付ける」という思いで一丸となったナインが、記念の白星を後押ししてくれた。
「意識していないと言えばうそだけど、一年一年やってきた積み重ねだから」と振り返る大記録。今年も「2015年をどう戦うか」に集中する姿勢は変わらない。24年目の最初の勝利は、チームを単独首位に浮上させる貴重な1勝となった。(SANKEI EXPRESS)