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世界柔道で頂点へ 七戸、中矢ら合宿で汗

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世界柔道で頂点へ 七戸、中矢ら合宿で汗

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強化合宿で練習する中矢力(なかや・りき)=2015年5月5日、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンター(共同)  柔道の世界選手権(8月・アスタナ=カザフスタン)男子日本代表は5日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を報道陣に公開し、昨年の100キロ超級銀メダルで26歳の七戸龍(しちのへ・りゅう、九州電力)や73キロ級で2連覇を狙う25歳の中矢力(なかや・りき、ALSOK)らが汗を流した。

 7階級の代表9人が決まって初の合宿。七戸は準優勝だった4月29日の全日本選手権で右膝を痛め、基礎運動など別メニューで調整した。「全日本で勝てなかったことは悔しいが、気持ちを切り替え金メダルを取りたい」と意気込んだ。

 男子73キロ級は3年続けて中矢と大野将平(しょうへい、旭化成)の2人が世界選手権に臨む。一昨年に大野が初めて駆け上がった頂点の座を、昨年は中矢が2大会ぶりに奪還。来年のリオデジャネイロ五輪代表争いに向け、高いレベルのデッドヒートが続く。

 ロンドン五輪銀メダルの中矢はライバル関係を「2人とも1番手。意識しないようにしても、せざるを得ない」と評する。「どっちが抜け出すかは今回の世界選手権で決まる。抜け出た方がリオ五輪へより近づく」と語気を強め、練習ではブラジル勢や1階級上の選手を相手に寝技や背負い投げの強化に努めた。

 2枠目で選ばれた大野は腰痛により別メニューで調整。胸のすくような内股を誇るが、昨年の世界選手権は4回戦で無名選手に一本負け。「どんな相手にも投げて勝つのが本当のチャンピオン」と雪辱に燃える。25歳の中矢、23歳の大野がロンドン五輪後の世界を制覇し続け、73キロ級は日本男子の看板階級。井上康生(こうせい)監督は「現状では世界のトップを走っている」と全幅の信頼を寄せている。(SANKEI EXPRESS

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