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【勿忘草】女子力男子

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【勿忘草】女子力男子

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 美容や料理など女性が得意としている分野の能力を身につける「女子力男子」が増えているという。

 「前から女子力のある男性はいたが、ここ数年で特に増えたと感じている」と話すのは、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平さんだ。昨年12月、女子力男子の実態をまとめた著書を出版した。

 女子力男子とは「従来、女性がやっていたり、得意としていたりする領域の力が備わっている男性」を指す。草食男子と呼ばれる若い世代の男性も増えているが、違いを聞くと、原田さんは「恋愛に消極的な傾向があるのが草食男子。女子力男子は、スキルを身に付けているかどうかであって、恋愛の傾向は関係ない。モテるために、女子力を身につけているケースも多い」。

 早稲田大学3年の吉村祐人さん(21)は、女子力男子の一人だ。取材場所に現れた吉村さんは長身で細身、黒い帽子をかぶったおしゃれな男性だった。吉村さんは「趣味や嗜好が女の子っぽいんです。女子力が高くてマイナスなことは何もない」と話す。部屋着には、モコモコとした質感が女性に人気のブランド「ジェラートピケ」のメンズラインを愛用。ピンクの化粧ポーチを持っている。今は日焼けが気になるので、ときどきファンデーションを付けるという。交際中の女性も、吉村さんの趣味や嗜好について何か口を挟んだりすることはないという。

 相模原市の男子大学生(19)は、サンリオのウサギのキャラクター「マイメロディ」がお気に入りだ。「かわいいから好きなだけ」という。ヘアケアなど美容にも興味はあるが、アイドルグループのファンだったり、野球を見たりと男らしい趣味もある。恋愛の対象は女性だ。「女性は女性らしく、男性は男性らしくという固定観念が嫌いなだけです」

 女子力男子の増加の背景には、社会の変化がある。原田さんは「家庭科が男女ともに必修になったり、男女共同参画が進んだり、と男女の差異を感じにくい社会になったことも大きい」と指摘する。

 趣味や嗜好は人それぞれ。性別を気にせず、好きなものを好きと堂々と話す女子力男子は、幸せそうに見えた。(油原聡子/SANKEI EXPRESS

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